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第52松 ページ2

おそ松目線



「うっさいなぁ…いい加減離してくれない?早くAのところに行かなきゃいけないんだけど」



「今のお前を野放しになんて出来る訳ねーだろ」




「へぇ、アンタも僕とAの中を引き裂くんだ」




その直後一松は、俺の腹を肘で殴り、音速のようなスピードで俺の腕から離れた。



突然の攻撃に俺は思わず体勢を崩した。



崩れる俺を一松は上から嘲笑うようにナイフを向ける。




「僕たちの仲を引き裂く奴は許さない、例えそれが兄さんでも」




俺の額にはいつの間にか銀色のナイフが当てられていた。



あと少しでも力を出せば俺の額は容易く弾けるだろう。



少し離れた所からカラ松は声を上げるが、一松は全く微動だにせず、ナイフを向けたまま話す。




「何度も言うけど兄さん達にAは助けられない。十四松もトド松も」




「…何が言いたいの」




「冥土のみやげとして教えてあげるよ、日記の力でAは異世界の牢屋に飛ばされた。
因みに日記には“書いた事が叶う力”がある。それでAを飛ばしたの」




日記の力…?



日記ってもしかしてあのよく分からなかった日記のこと?



変な書き方をしているなぁと思ったらそういうことかよ…。




「…その日記は?」



「僕が持ってる」



「渡せ」



「それで渡すバカがどこにいるの」




中々怯もうとしない一松の態度に俺は焦りを感じる。



ナイフの刃が震えていない事から、一松は俺をコロそうとしているのは確かだ。




「い、一松!止めろ!!」




突如、一松の背後からカラ松が現れ、手に手に持っているナイフを突き飛ばした。



俺の目の前ではナイフが綺麗に何処かへ飛ばされていくのが見えた。



あと数センチで俺の額と眼球はナイフの刃によって切り裂かれていただろう。



ナイフはギリギリのタイミングでかわし、垂直に床に刺さっていた。




「あんた、チョロ松はどうしたの」




「チョロ松なら悪いがソファに寝かせた。一松、もう止めろ!こんな事しても何も解決にならないぞ!?」




カラ松と一松の間では殺伐とした空気がながれている。



相変わらずナイフは床に刺さったままだ。



カラ松は焦りが混じったような表情で一松を睨み、一松は何かどす黒い感情が混ざったような表情でカラ松を睨んだ。



それにしても、一松。



お前は一体何を思って行動しているんだ。



兄ちゃんに教えてくれよ…。

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設定タグ:おそ松さん , ヤンデレ , 一松   
作品ジャンル:アニメ
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ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時

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