ヤンデレ一松続編 (ページ34)

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第84松(ハッピーエンド) ページ34

***

「もう、これ以上誰もﾀﾋなせない！！」

日記を開け、まだ何も書かれていない白紙のページへと辿り着く。

鉛筆を手にし、力を入れた。

もう書くことは決まっている。

「ねぇ、Aは僕を裏切らないよね？」

ページに鉛筆をはしらせようとするが、そう簡単にはさせてくれない。

一松は笑顔でナイフを振り回す。

銀色に光る鋭いナイフが私のスカートを引き裂いた。

「！ス、スカートが！」

「ヒヒッ、Aの綺麗な太ももが見えちゃったね。その調子で全てを僕に見せてよ」

そう言い、一松は更に動きを早くしてナイフを振り回してきた。

ナイフを避けてばかりでは、この出来事は変えれられない。

此処でﾀﾋんでしまったら、皆の仇(？)が打てなくなってしまう…。

「…！いたっ！！」

あまりの早さで腕にナイフが刺さってしまった。

腕からは、血が出てしまい更に動きが鈍くなる。

「逃がさない…ニガサナイ…！！」

「あと…後、三文字…！！」

「ニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイ、僕の物僕の物僕の物僕の物僕の物僕の物…！」

あと三文字で１つの文が完成する。

あと、二文字…！

急いで私は、残りの文字をふるえる手で鉛筆をはしらせる。

あと…一文字…！！

「ねぇ、なんで？なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで！！！どうして僕から逃げるの！ねぇ！！」

「一松…貴方もすぐに戻してあげるから！」

「ふざけるな！！今の生活の何が不満なの！？僕はAにたくさん貢いでいるのに！！何がダメなの！？僕の…俺の何に不満を抱えているんだよ！！なぁ！！」

先程まで笑っていた一松は、気づけば怒り狂いながらナイフを振り回す。

しかし、振り回していたナイフを途中で捨て、素手で私につかみかかろうとした。

その瞬間だった。

「ｺﾛしてやる！何もかも動けなくしてやる！」

「一松、皆、もうこれで終わりだよ…！全員、元の世界に帰してあげるから！」

日記が光だし、それと同時に辺りも光り出した。

金色に輝く景色を眺めながら、私は一松に首を絞められ、光に沈んでいく。

これで、これでもう…帰られるね。

『○月□日☆曜日

皆、元の世界に帰る。』

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続きます！