第75松 ページ25
カラ松目線
「フッ、ダウト…だな?」
「…よくわかったね」
一松の二回目のダウトで、俺はなんとなく確信がついていた。
一松は特に悔しそうな素振りを見せている訳でもなく、無表情でカードを回収した。
…お、ついに俺のターンか。
俺は手にしていた「1」のカードをテーブルの上に置いた。
…どうやら決まってしまったようだ。
「…俺の勝ち、みたいだな」
「…そうだね、おめでとう」
一松は無表情で俺に拍手を送ってくれた。
隣にいたチョロ松もホッとした表情でいた。
「さて、返してもらおうか。一松」
「…扉の鍵は外して置いたよ、Aはお好きにどうぞ」
すると扉の方からは鍵の外れた音がした。
なるほど、今まで鍵をしていたのか。
「カラ松、早く行くよ!Aを取り戻そう!」
「そうだな!一松、Aは返してもらうからな」
…そういえば。
あの時何故、外側から鍵の外れる音が聞こえたのだろうか。
何かそういう機械や機能でもあるのなら分かるが、果たしてそんな事は今まであったのだろうか。
そんなことを思っている時だった。
「…ヒヒッ…チェックメイト…」
そんなとき、扉が開いた瞬間「ガコンッッ!」という大きな音が聞こえた。
そして、気がつけば先に部屋を出ようとしたチョロ松は床に倒れていた。
紅い花が散っていた_
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ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時