第9松 ページ9
A目線
一松「…！」
一松は目を丸くしている。
キーホルダーを見たり私の顔を見たりを繰り返している。
顔が若干赤い…可愛い…
一松「ぼ、僕のこと嫌いになったんじゃないの…？」
「そんなわけないよ！一松のこと好きだよ！」
一松「僕のこと捨ててないの？」
「捨ててないよ！」
一松「…ありがとう…」
一松はキーホルダーを大事そうに握った。
目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
いつの間にか一松に笑顔が戻っていた。
***
一松目線
その日の夜。
僕は今日のことを思い出した。
思い出せば思い出す程、顔が赤くなる。
Aは僕のこと捨ててないんだよね…？
嫌いになんてなってないんだよね…？
『大好きだよ、一松！！』
Aが…僕を…好き…
Aは僕を…必要としている…
僕もAを必要としている…
一松「…トイレ」
一番端っこの布団からモゾモゾしながら出る。
隣で寝ているクソ松はいびきをかいている。
洗濯ばさみで鼻を摘まんでやろ。
***
一松「orrrrrrrrrrr」
口から色んなものが出てくる。
今日食べた夕飯、おやつの今川焼き。
初めて得た嫉妬心、今日しか得ることの出来ない幸せ。
それらがグチャグチャに混ざっている。
なんだか嫉妬と幸せを口から出した気分。
なんでか分からない。
まさか僕もサイコパスだったりして。
一松「うぅ…間に合って良かった…」
それらをトイレに流し込んだ。
口の中が気持ち悪い。
うがいしよう。
？「え、お前なにしてんの」
僕と同じパジャマ姿。
普段は整っている髪だが今はボサボサ。
一松「チョロ松兄さんこそ、なにしてんの」
口の中が爽快になった。
水で洗い流し、サッパリした。
チョロ松「トド松に起こされたの、んでアイツ今トイレしてる」
一松「扉の前にいなくて大丈夫なの？」
チョロ松「成人してんだから大丈夫でしょ」
Aは…今は寝てるんだよね。
トド松と違って１人でトイレ行けるんだよね。
僕がいなくても普通にトイレに行けるんだよね。
チョロ松「なんか顔とかやつれてるよ？目のクマも酷いし…」
一松「ん」
チョロ松「早く寝なよ、おやすみ」
一松「…おやすみ」
チョロ松兄さんに言われ、部屋に戻ることにした。
…A。
…A。
…A。
．
トド松「チョロ松兄さんがいないよぉぉぉ！！！！！」
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りぃ - 一松「orrrrrrrrrrrrr」自分「wwwwwwwww」 (2019年7月9日 23時) (
レス) id: a6e4e287d1 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 凛さん» 教えて下さり、ありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月9日 16時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 26松の19行目(文字だけ数えて)の(名前)が(何名前)になってしまっていましたよ(´・ω・｀)これからも頑張ってください！ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 7375f033bb (このIDを非表示/違反報告)
曖那 - トド松の発言www (2017年12月31日 17時) (レス) id: b59e7160ce (このIDを非表示/違反報告)
SIRURU(プロフ) - このお話大好きです。更新頑張ってください！続き待ってます！ (2017年11月12日 10時) (レス) id: 959e10f006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天城 美依 | 作成日時：2017年8月1日 6時
