第48話 ページ48
カラ松目線
「チョロ松！？チョロ松！？」
突然、前倒しになるように倒れ、チョロ松の腹部から赤色が流れた。
俺が急いでチョロ松を手当てしようとすると、頭上から笑い声が聞こえた。
ハッとなり、顔を見上げると、そこには、ナイフを持った一松がいた。
「ほんっとチョロいね、チョロ松兄さんは。弟のポーカーフェイスに気づかないなんて」
「いち、まつ…？」
「それにお前も気づかなかったよね。本当にそれで元演劇部だったの？」
一松は俺を馬鹿にするような笑みで赤色がついたナイフを軽く振り回した。
すると、今度はポケットからまた別のナイフが出てくる。
キラリと冷たく輝く出刃包丁の刃先を俺に向ける。
「一松！？止めろ！何をする気だ！！」
「安心して、すぐに済ませてアゲルカラサ」
今の状況を全く飲み込めずに、混乱しているといつの間にか包丁は俺の眼前にまで迫っていた。
このままだとどうなるかは、俺にでも解っていた。
しかし、手と足が恐怖で思うように動かず硬直していた。
俺は最期、赤色を流し続けているチョロ松をギュッと抱きしめ、覚悟を決めた。
「…邪魔なんだけど、どいてくんない」
「……え？」
俺は恐る恐る瞼を開けた。
そこには、一松を後ろから取り押さえるおそ松がいた。
「おそ、まつ？」
「…ギリギリセーフだったな」
おそ松は汗だくで、一松を全力で止めていた。
俺は慌ててチョロ松を支えて、体勢を整える。
一松からなるべく距離をとり、チョロ松を庇う形で一松と向き合った。
「…何の冗談なの」
「そりゃ、こっちのセリフだ」
「煩い、離して」
一松は今までに無いくらいの不機嫌そうな表情をしていた。
一松はおそ松の握力に負けたのか、ナイフをその場で離した。
「教えろ、Aはどこにいる」
「それをアンタに言ったところで何も出来っこい」
「へぇ、断言出来るんだ」
「うん、断言出来るよ」
「そんじゃ、十四松とトド松はどこだ」
「知らない、適当にかくしておいた」
隠した…？
十四松とトド松を…？
一体どこに、どうやって、何故…。
謎が募るばかりだ。
何か胸騒ぎがする気がする…。
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りぃ - 一松「orrrrrrrrrrrrr」自分「wwwwwwwww」 (2019年7月9日 23時) (
レス) id: a6e4e287d1 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 凛さん» 教えて下さり、ありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月9日 16時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 26松の19行目(文字だけ数えて)の(名前)が(何名前)になってしまっていましたよ(´・ω・｀)これからも頑張ってください！ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 7375f033bb (このIDを非表示/違反報告)
曖那 - トド松の発言www (2017年12月31日 17時) (レス) id: b59e7160ce (このIDを非表示/違反報告)
SIRURU(プロフ) - このお話大好きです。更新頑張ってください！続き待ってます！ (2017年11月12日 10時) (レス) id: 959e10f006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天城 美依 | 作成日時：2017年8月1日 6時
