第36松 ページ36
一松目線
(回想)
空は快晴。
絶好の散歩日和だ。
まぁ特に散歩しようと思って外にいる訳じゃないけど。
Aは今仕事中のはずだ。
その間に色々と何か調べないと。
「何かないかな…って…」
突然、近くに建ってある建物に目がいった。
濃い紫色のカーテンで建物を囲っており、妙な雰囲気を醸し出している。
テレビやマンガでよくある「占いの館」みたいな建物だ。
なんとなく気になったのでその建物に入ることにした。
「おじゃましまーす…」
そこにいたのは、いかにも占い師のような格好とオーラを放っていた。
「…あなたは一体どちら様？」
「そりゃこっちの台詞だよ。で、アンタ誰？ここの占い師？」
僕がそう聞くと占い師はコクンと頷いた。
「…あなたのその表情。なるほどね…」
占い師は占いを一切せずに、僕の表情を一目みた後、机から何かを取り出した。
この人は本当に占い師なんだろか。
まぁなんだっていいけど。
「…これを授けよう」
「ノート？」
占い師から受け取った物は、淡い紫色のノートだった。
パラパラと捲ってみると、その紙には日付を書く所、内容を書く所がありこれは日記だとすぐに検討がついた。
「そのノートはただのノートではない。いい？今から言う事をよく聞きなさい」
「…へ？」
「それは『ノートに書いた事が現実で起こる』力が秘められているんだ」
「現実に？」
「例えば、『明日の７時に朝食のパンを食べる』と書くと、本当にその日記の通りになんだよ」
「……へぇ、何でも？」
「そう、何でも現実に起こる。ただし１つだけ現実に起こらないことがある。
それは、『人や物を消せない』事なんだ。」
「ふーん」
「例えどんな物でもこの世から消去することは出来ない。覚えておきなさい」
「でもどうして僕に渡すの？」
「その日記は君に使ってくれる事を望んだんだよ。まぁただのメルヘンチックな推測だけどね。」
「…丁度良かった。僕もこんな都合のいい日記が手に入るのを望んでいたよ。んでいくら？」
「お金は取らないよ。ただであげよう」
「ヒヒッ…ありがとう」
“書いた事が現実起こる”か。
丁度良かった。
これでAが手に入ったも同然だ。
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りぃ - 一松「orrrrrrrrrrrrr」自分「wwwwwwwww」 (2019年7月9日 23時) (
レス) id: a6e4e287d1 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 凛さん» 教えて下さり、ありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月9日 16時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 26松の19行目(文字だけ数えて)の(名前)が(何名前)になってしまっていましたよ(´・ω・｀)これからも頑張ってください！ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 7375f033bb (このIDを非表示/違反報告)
曖那 - トド松の発言www (2017年12月31日 17時) (レス) id: b59e7160ce (このIDを非表示/違反報告)
SIRURU(プロフ) - このお話大好きです。更新頑張ってください！続き待ってます！ (2017年11月12日 10時) (レス) id: 959e10f006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天城 美依 | 作成日時：2017年8月1日 6時
