第32松 ページ32
A目線
「一松っ！！」
玄関の扉を勢いよく開け、靴を脱ぎ二階へ急ぐ。
「ただいま」よりも先に別の言葉が出てきたのも気にせず急いだ。
途中、おそ松たちの「おかえり」が聞こえたような気がした。
申し訳ないが、今回ばかりは無視をさせてもらおう。
後で謝らなくちゃ、うん。
「一松っ！」
「おかえり、A」
一松は廊下でまるで帰りを待っていたかのように立っていた。
「先輩を殴ったの一松でしょ…！？」
私は鞄を適当な場所に置き、一松と向き合うよう。
そしてまた「ただいま」という言葉は口から出なかった。
「A、『おかえり』の次は『ただいま』でしょ」
「あ、はい…ただいま」
「ん、おかえり」
一松は私の質問に答えようとせず、ただただ私の頭を撫でていた。
「先輩のこと殴ったの一松でしょ？」
もう一度同じ質問を繰り返すと、一松は不気味な笑みを浮かべた。
「もう分かっちゃった？…正解だよ」
「どうして？」
「目障りだから」
「…へ？」
一松は笑みを浮かべていたと思いきや、急に不機嫌そうな表情に変化した。
「だいぶ前、アイツと話してたでしょ」
「あっ…」
あの日の出来事を思い出し、顔を青ざめる。
全身に血の気が渡り、背筋までが凍り出した。
「大体Aと話す奴が気にくわないんだよね、正直言って女も男もｺﾛしてしまいたいよ」
「ひぃ…」
「…怯えてるの？可愛いなぁ…」
一松の手が私の頬に触れる。
頬の撫で方はまるで大切な猫を愛おしく撫でている風に感じた。
「ねぇ、A」
「ひっ…はい」
情けなく小さな悲鳴がもれる。
頬に触れていた一松の手は自然と私の唇に触れる。
まるで何かを堪能している風に思えた。
「僕だけを見ていてよ」
「…へ？」
目には光がなく、無機物のように黒い瞳が私を捉える。
先ほどよりも血の気が引いていくような気がした。
「Aを僕だけのものにしたい」
一松の目はまるで美術品を見るかのようなウットリとした目で見る。
「他の奴なんていらない」
いつの間にか私は押し倒され、お互いの唇が触れあっていた。
唇を離すと、一松は狂気に満ちた笑みを浮かべる。
．
「Aが欲しい」
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りぃ - 一松「orrrrrrrrrrrrr」自分「wwwwwwwww」 (2019年7月9日 23時) (
レス) id: a6e4e287d1 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 凛さん» 教えて下さり、ありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月9日 16時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 26松の19行目(文字だけ数えて)の(名前)が(何名前)になってしまっていましたよ(´・ω・｀)これからも頑張ってください！ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 7375f033bb (このIDを非表示/違反報告)
曖那 - トド松の発言www (2017年12月31日 17時) (レス) id: b59e7160ce (このIDを非表示/違反報告)
SIRURU(プロフ) - このお話大好きです。更新頑張ってください！続き待ってます！ (2017年11月12日 10時) (レス) id: 959e10f006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天城 美依 | 作成日時：2017年8月1日 6時
