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2走者目からバトンが渡り、いよいよ私たちの番。
私たちのクラスが1番。このままキープして伊野ちゃんたちに渡そう。



掛け声を大事にして、息を合わせる。



『いっちに!いっちに!」



最初こそは順調だった。



だけど最初のコーナーを曲がるところで急に歩幅が合わなくなって………



足をかけられて、終いには顔面から地面に叩きつけられるようにこけた。


『いっ……』



《おーっとアクシデント発生です!!!!》



せっかく1番手でバトンを渡してくれたのに……




(はあ??こけるとか子どもかよ)



あくまでも知らんぷりを決め込むペアの子。



そう言われて、ショックだった。

あなたに足をかけられたかもしれないのに……



でも走り切らなきゃ……


伊野ちゃんたちにこのバトンを渡さなきゃ………


.


膝から血が垂れててとても続けられる状態じゃないけど、痛みに耐えながらなんとかコーナーを回り、4走者目の待つ場所へと来た。


大貴「きたきた!……って大丈夫かよ!」

慧「膝から血出てるけど………」


私を見るなりおどろく2人。


『、ごめんね、ビリで』



大貴「大丈夫。俺たちに任せろって」


慧「がんばりますか、」



ニコッと太陽のように眩しい笑顔な大ちゃんと
いつになくやる気な伊野ちゃん。




大分距離が離されていたけど、二人の息がぴったりでなんと1位に入線した。

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作者名:ちぃすけ | 作成日時:2019年5月30日 12時

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