[21] ページ21
『ハチマキ緑だー』
「緑好きだっけ。良かったな」
体育祭を1週間後に控えたある日
クラスごとに色が違うハチマキが配布された。
私たちのクラスは緑色。私の大好きな色だ。
因みに侑李のクラスは赤色。他の色は黄、青、オレンジ、紫と全部で5色。
「なんで緑が好きなの?」
『内緒』
「えー、ケチ」
緑って宏太みたいだから好きなの。
心を癒してくれる効果がある緑。宏太は私にとって癒しの存在だし、ピッタリ。
なんて言ったら調子乗るから内緒だけどね。
「俺もね、緑が好き」
『そうなの?一緒だね』
宏太のことだから白とか黒だと思ってたけど
緑なんだ。ちょっと意外かも。
「緑って落ち着く色じゃん?緑は光の中で丁度中間の波動を持ち、暖色でも寒色でも無く、バランスが取れた色。そんでもって人は気持ちが沈んだ時に……」
『ち、ちょっと宏太!』
「なに?」
『話が長いよ!』
「そう?俺にとっちゃ普通だけど」
これがこの前光の言ってた"余談が長い薮"………
たしかにめんどくさい……
勉強になることを言ってくれてるんだろうけど、
なんせ長くてわからない。纏めてくれないと。
「簡単にいうと、緑ってAみたいだなって」
『……』
宏太と同じこと考えてたんだ...
嬉しい、
お礼、と言っちゃアレだけど
頰にキスをしたら
「……えっ??!!」
時間差で驚いてました。
378人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちぃすけ | 作成日時:2019年5月30日 12時