魔性の彼女？/knsm ページ20
貴「んぅ……。」
なんでAがここにおんねん。
ちょっとした旅行から家に帰って来た昼。第一声はこれだった。
ここは俺の寝室だ。だがしかし、今俺のベットを陣取っているのは俺ではなく、俺の彼女だった。
「……なんで寝てるん？」
別に家にいるのは構わない。自分が合鍵を渡したのだ。問題は、俺のベットで彼女が寝ていること。
夏も近づき暖かくなってきたせいか、布団を掛けずに無防備な姿で寝られると少しくるものがある。
そもそもあまり長くはないワンピースを寝間着とする彼女。風呂上がりの時ですら必死に耐えていたにも関わらず。
「今日のワンピース短すぎとちゃう？」
そう一人呟く。
いつもよりも短いワンピース。寝返りをうってめくれあがったスカートからすらりと生足が伸びている。ごくりと唾を呑み込んだ。
邪な考えはよそうと目を背けるものの彼女の太ももに目がいってしまう。
「……ちょっとくらいええやろ。」
耐えるにしたって限度がある。欲だってある。ならば、抑えたりせずに素直に従ってしまえば良いのだ。それが、俺。
自己完結し今も眠り続ける彼女のそばによる。これは俺が悪いんやないAが無防備なのが悪いんや！
開き直って彼女の顔の横に両手をつき、馬乗りになる。そして顔を近づけてキスをひとつ落とした。
貴「……ん」
まだ起きる様子はない。このまま襲ってしまえば怒るだろうか。まあ、止めるつもりは更々ないが。
額、瞼、頬、また唇、鎖骨とまるで自分のものと言わんばかりにキスをしていく。眠っていながらキスをする度にピクリと彼女の体が動くのもまたそそられる。
「……や、やめられへんくなった。」
手を伸ばし剥き出しの足に触れる。そこでパチッと目を開いた。
貴「……え？コネシマくん？」
目を擦りながら驚いたように俺の名前を呼ぶ。それすら愛しくて、堪らない。
「……A、とめられへんわ」
貴「え」
そのまま俺の気が済むまでAを貪り続けた。
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作者名：大佐 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月5日 15時
