第八十一話 ページ38
透と警察の方々にあんな無茶はするなと説教をされた。
確かに、出過ぎた真似をしてしまっていた。
だけど、止められたならなんでもいい。
「だが、君の勇気ある行動に感謝するよ。古谷くん」
「…ありがとうございます」
目暮警部にお礼をされ、私と透は解放され帰路に着いた。
「Aのおかげで被害者を増やさないで済みました。ありがとうございます」
「いや…うん、助けられてよかったよ」
「……それと、一人にしてすみませんでした」
「……うん」
「怒っていますか…?」
怒ってないなんて言ったら嘘になる
怖くて、不安な時に
隣にあなたがいてくれなかった
でも、それだけじゃない。
自分に腹が立つの。
そんな風に思ってしまう私に
イライラする。
「自分に、怒っているの」
「…自分に?」
「怖くて、不安な時に、あなたは隣にいてくれなかった」
「…うん」
「そうやって、あなたに怒りを感じてしまう自分に怒ってる。なんで、なんでなのかなぁ…透に出会う前は、こんな事無かったのに…わかっていたことなのに…」
「…うん」
「……やっぱり、透が好きだからかなぁ…」
声が震える。
涙が零れそうになる。
こうやって、泣いてばかりの自分にも腹が立つ。
「あなたを、遠くに感じてしまう」
元々は、小さな箱と、その箱を見ていただけの私。
近くになんて感じられないこと。
透に、零に触れる度
どんどん近づいていく気がした。
「透、好き。好きだよ…」
零に抱きつきそう伝える。
人気がないとは言え、外だから、零と呼べない事が悲しい。
「怖い思いをさせてごめん。不安にさせてごめん。大好き、大好きだよ」
零も、私を抱きしめ返す。
「…帰って、美味しいご飯を食べよう」
「…うん」
いつから
こんな女々しい女になっちゃったんだろう。
零がいなきゃ、生きていけなそうな人間になってしまったんだ。
かっこ悪い。
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yu-kun(プロフ) - まだ見ていただいてる方へ。アカウント変えて続き書いてます。よろしくればプロフからどうぞ。 (2023年4月5日 4時) (レス) id: 7bcd0f2da7 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 「続き」じゃなくて「終わり」になってるから続くのか心配です....見たいです。作成さんも都合があると思うのでそこは首を長くして待っておきます!更新をが楽しみです (2022年6月24日 11時) (レス) @page46 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 続きがとても気になります!更新楽しみに待ってます! (2021年5月2日 18時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 感情がリアルで凄くドキドキします!続き楽しみです! (2020年6月17日 9時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
名無し - わー!続きが気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 5時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/
作成日時:2019年10月6日 16時