第五十六話 零side ページ13
Aを助手席に乗るように促し僕も運転席に乗り込みシートベルトを付ける。
Aも付けたことを確認し、車を走らせた。
「…初めて、だな。零が運転する車に乗るのは」
Aは頬を掻きながら僕にそう言う。
くそ、可愛いこと言ってくれるな。
「そうだな。前はAの運転で外に出ていたし」
信号が黄色から赤になり車を停める。
「うん。…夢、だったんだ。好きな人が運転する車に乗るの」
今、赤信号でよかったと心から思う。
隣にいるAの腕を軽く引っ張り、顔を近づけ頬にキスをする。
「れっ、零っ!?」
Aはすぐさま体制を整え、顔を赤らめ上擦った声で僕の名前を呼んだ。
「ごめん、我慢出来なかった」
素でそう言えば、Aは何か言いたそうにしていたが口を噤んでそっぽを向いた。
ああ、その姿でさえ愛おしい。
「調子に乗りすぎた。ごめん。…そうだ、A。これから服を買いに行こう」
「…服?」
「うん。Aみたいに僕は服を作れないけど、買うことはできる。Aがした事、全部僕に返させて」
「でも」
「それに、無かったら大変だろ?それならずっと僕の服でも着てる?」
Aはうっ…と言いながら下を向いて悩んでいるようだった。
「はは、それは冗談として。そろそろショッピングモールに着くぞ」
あと数百メートル先かのショッピングモールを目指して僕は車を走らせた。
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yu-kun(プロフ) - まだ見ていただいてる方へ。アカウント変えて続き書いてます。よろしくればプロフからどうぞ。 (2023年4月5日 4時) (レス) id: 7bcd0f2da7 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 「続き」じゃなくて「終わり」になってるから続くのか心配です....見たいです。作成さんも都合があると思うのでそこは首を長くして待っておきます!更新をが楽しみです (2022年6月24日 11時) (レス) @page46 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 続きがとても気になります!更新楽しみに待ってます! (2021年5月2日 18時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 感情がリアルで凄くドキドキします!続き楽しみです! (2020年6月17日 9時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
名無し - わー!続きが気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 5時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/
作成日時:2019年10月6日 16時