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第三十四話 ページ36

カーテンの隙間から差し込む光が眩しくて目が覚める。

ベッドからムクリと起き上がり、慣れた手つきで眼鏡をかける。

ぼーっとする頭でスマホの電源を付け、時間を確認する。



「……九時…え?」



寝すぎた…な。

今日が休みとは言えこれは寝すぎた。

アラームをかけ忘れたか。

ため息を一つ零した時、ドアが三回ノックされた。



「A、起きてるか?」


「…起きてる」


「朝食作ったから支度が終わったら出ておいで」


「作ってくれたのか。ありがとう、すぐ行くよ」


「待ってる」



わざわざ朝ご飯まで作ってくれたのか…。

なんか、零が主夫みたいだ。

少し、笑えてきた。

素早く着替え、部屋を出る。

洗面所で眼鏡を取り、顔を洗いシャカシャカと歯を磨く。

零には使い捨ての歯ブラシを渡したが、せっかく休みだし今日買うか。

歯磨きも終え、コンタクトを付けメイクをしリビングに入った。



「あ、A。おはよう、さっき言い忘れてた」



食器を拭きながら零はそう言った。

みたいじゃなく完全に主夫だ。


「おはよう零。私も忘れてた」


「はは、同じだな。…よし、洗い物も終わったし朝食食べるか」


「うん。ありがとう」



二人ともイスに座り、合掌(がっしょう)する。



「いただきます」



二人の声が重なり、食べ始める。



「…ん、美味しい」


「よかった。…そう言えばA。今日どこかに出かけるのか?」


「どうして、そう思った?」


「いつもは仕事のためスーツを着ているAが私服になっている。起きる時間が遅かったため今日は休みなのと推測した。部屋着にしては綺麗にまとまっている服装。施したメイク。これらの証拠を照らし合わせると、今日Aは出かけると推理した」


「流石だな、安室さん?」


「プライベートアイ。探偵ですから」


「その台詞、生で聞けるとは思わなかった。…その通りだよ。ただ、出かけるのは私だけではないけどな。零。今日、外に出てみないか?」

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ぷぅ(プロフ) - はい、大好きな作品で何度も繰り返し読ませていただいてますし、これからも繰り返し読ませていただきますね(#^.^#) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» そう言って頂けて幸いです。忙しさを理由に小説を書けていない事、申し訳ないです…。私の小説のためにコメントしてくださってありがとうございます。まだ好きでいてくれてありがとうございます。ぷぅ様、これからもこの小説をよろしくお願い致します。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、違うかもしれないですけど大好きな作者さんが頑張って書いてくれた素敵な作品をもし盗作されたらと思うと悲しいので( >Д<;) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - プロフの名前はくまたそです。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» これから確認し、内容次第作者様の方にご連絡差し上げようかと思います。わざわざありがとうございました。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年3月10日 14時

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