検索窓
今日:6 hit、昨日:21 hit、合計:338,433 hit

第三十一話 ページ33

元の姿に戻っても、私たちの生活は変わらない。

ただ、変わったことと言えばふる…零、が…家事類をしてくれていることだ。

れ、零にこんな事させるのは申し訳ないが…。



「あ、ふる…」


「零」


「…零」


「ん、なんだ?」



それと、もう一つあった。

降谷から零呼びになった事だ。

こうやって降谷と呼びそうになると零、と言うまで零…が自分の名前を言いまくる。

私が名前で呼べば今みたいに返事をしてくれるのだが…

名前呼びには慣れていなくて、時々間違えてしまう。



「風呂、沸いたから先どうぞ」


「Aが先でいいよ。流石に僕が入った後に女性を入らせる訳には…」



零は、簡単に私の名前を呼ぶが

呼ばれる度に心臓が跳ねる。

元彼にも、名前で呼ばれたことはなかったから



「あんな簡素な風呂じゃ、れ、零もゆっくり出来なかっただろう。今日ばかりは先に入ってくれ」



用意しておいた父の服を零に渡す。



「私もやる事がまだあるからゆっくり風呂に浸かっててくれ。シャンプーもリンスもボディソープもわかるところにあるし、タオルは零が風呂に入っている間に用意しとく」


「…わかった、ありがとう」



去り際に私の頭にポンと手を置き、そのままリビングを出ていった。



「…ずるいよな、ほんと」



どうしょうもなく嬉しくて、恥ずかしくて

手の甲で口元を隠した。

第三十二話→←第三十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (310 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
724人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぷぅ(プロフ) - はい、大好きな作品で何度も繰り返し読ませていただいてますし、これからも繰り返し読ませていただきますね(#^.^#) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» そう言って頂けて幸いです。忙しさを理由に小説を書けていない事、申し訳ないです…。私の小説のためにコメントしてくださってありがとうございます。まだ好きでいてくれてありがとうございます。ぷぅ様、これからもこの小説をよろしくお願い致します。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、違うかもしれないですけど大好きな作者さんが頑張って書いてくれた素敵な作品をもし盗作されたらと思うと悲しいので( >Д<;) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - プロフの名前はくまたそです。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» これから確認し、内容次第作者様の方にご連絡差し上げようかと思います。わざわざありがとうございました。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年3月10日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。