第二十七話 ページ29
「よし、できた…て、あ。降谷、悪い。麻婆豆腐甘口なんだが食べれるか…?」
「食べれるよ。古谷は辛いの苦手なのか?」
「…………まぁ、少し」
かなり間を開けて返事をしたからか降谷は「ふはっ、そうなのか」と言って笑った。
さっきより恥ずかしいのは気の所為だろうか。
「あぁもういいだろ! 早く食べようっ」
「あははっ、笑って悪かったよ。そう拗ねないでくれ」
「謝りながら笑う人を許す気にはなれないな」
少しむくれながらそう返す。
「…ほんと、可愛いな」
「食べないのか」
「食べるよ。作ってくれてありがとう」
降谷は、最近私に本当の降谷を見せてくれるようになった
気がする。
断言できないのが悔しいが
そんな気がした。
彼は必ずありがとうと口にする。
そして、笑顔を見せてくれるようになった。
作ったような笑顔じゃなくて
なんだろうか。
心から笑ってくれているような
まぁ、これも気だが
「ん、このサラダ美味いな」
「あぁ、それはばあちゃんが作ってくれた野菜なんだ。腰痛めてるのにAに美味しい野菜食わせたるって言って畑に出て作ってくれて、野菜を送ってくれるんだ。ばあちゃんが作る野菜は世界一だと思う」
「…古谷は、おばあちゃんの事が大好きなんだな」
「…あ、すまん。つい熱くなった…。…うん、大好きだよ。この世で一番、大好き」
そう告げれば、降谷は微笑んでくれた。
食事を終わらせた私達は、リビングの方へと移動する。
…さて、寸法の時間だ。
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ぷぅ(プロフ) - はい、大好きな作品で何度も繰り返し読ませていただいてますし、これからも繰り返し読ませていただきますね(#^.^#) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» そう言って頂けて幸いです。忙しさを理由に小説を書けていない事、申し訳ないです…。私の小説のためにコメントしてくださってありがとうございます。まだ好きでいてくれてありがとうございます。ぷぅ様、これからもこの小説をよろしくお願い致します。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、違うかもしれないですけど大好きな作者さんが頑張って書いてくれた素敵な作品をもし盗作されたらと思うと悲しいので( >Д<;) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - プロフの名前はくまたそです。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» これから確認し、内容次第作者様の方にご連絡差し上げようかと思います。わざわざありがとうございました。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/
作成日時:2019年3月10日 14時