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『長谷部さんって人から電話よ。』
ルーシーにそう声をかけられて、
私は一瞬、戸惑った。
「12年前の恋にけりをつけろ」
と、大きくて温かい手に優しく諭されたけど、
オトナという鎧を身にまとった私は、
どうしても守りに入ってしまうばかりで、一歩を踏み出せないでいた。
自分から連絡を取ることもせず、なにを話していいのか見当もつかず、
ただ無為に時間を過ごしていた。
そんな私に、誠くんの方から連絡をしてくるなんて。
彼は、もう昔のことなんか持ち出されたくないはず。
その証拠に、あの夜から会ってない・・・。
なにをどう話していいのかと、躊躇う私に
『なんだか、緊急事態みたいよ。』
と、ルーシーは困惑した表情で、
早く出なさいと、受話器を押し付けてきた。
しぶしぶ受け取った受話器からは、
尋常しゃない泣き声が聞こえてくる。
その声は、もしかしてりょうくん？
ルーシーが言うとおり、明らかに緊急事態みたい。
ウダウダ考え込んでいたのも、すっかり忘れて、
私は慌てて電話を代わった。
「もしもし？どうしたの？」
一生懸命、事情を説明してくれてるみたいだけど、
耳をつんざくりょうくんの泣き声にかき消されて、
彼の声を聞き分けるのも難しい。
聞き取りにくいなりに、話を想像するに。
どうやら美咲さんと乾さんの留守で、その間預かったりょうくんがぐずって大変らしい。
懐いているとは言っても、
りょうくんはまだまだ、ママが恋しいお年頃。
ママを探して泣いているなら、彼の手に負えるはずがない。
私は、ルーシーにあとを頼んで、大慌てで乾さんのお宅に向かった。
そして、
部屋番号を確認するまでもなく、
私はなんなく、緊急事態が起こっている現場を探し当てた。
呼び鈴を押すと、速攻でドアが開いて
大泣きして暴れているりょうくんと、
彼を落とさないように、必死で抱きかかえる誠くんが
私を出迎えてくれた。
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ちさと(プロフ) - ManAさん» コメントありがとうございます(*^^*)次回作はもっとManAさんに喜んでもらえるような作品にしますね♪お楽しみに(^з^)-☆ (2014年10月26日 20時) (
レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 嬉しいです！やっとくっついた！笑笑まこっちゃんがイケメンすぎて、読むのが楽しかったです☆ (2014年10月26日 19時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)mなんだかﾊﾞﾀﾊﾞﾀとした形で完結しちゃいました(^_^;)なんとか終わってホッとしてます♪空さんのおかげでまた大人の2人を書くのも楽しいかもと思いました(*^^*)ありがとうございましたm(__)m (2014年10月26日 19時) (レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさんお疲れ様でした。誠くん、朱里ちゃんおめでとう！12年かかってしまったけど告白出来て気持ち伝えあえて。。2人のその後また・・・逢えたらうれしいです。 (2014年10月26日 17時) (レス) id: 49b2a52af2 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、ありがとうございます♪里香ちゃん頑張りますよぉ！応援宜しくお願いします。うふ。 (2014年10月18日 20時) (レス) id: 5ba85d7a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2014年10月6日 15時
