５５ Makoto ページ7
ところが、子守りと言うヤツは、
・・・そんな甘いものじゃなかった。
急に2人ともいなくなるわけだから、
りょうくんが、そこに気付くのはマズい。
普段から良く行き来している強みもあって、
オレは2人が出かけるタイミングで、自分のうちに連れてきた。
少し早目の夕飯を食べて、ご機嫌のりょうくんは、
オレを相手にアレしろ、コレしろといろいろ要求してくる。
もちろんオレも、
貴士の嫉妬の眼に煩わされることなく、
心おきなくりょうくんの相手をしていた。
そこまでは、良かった。
良かったんだけど。
ご機嫌でオレと遊んでくれていたのは、見積通りの1時間。
ひたすらオレと遊んで、満足して
・・・いうところで、
りょうくんは、ハタと、ママがいないことに気がついた。
美咲さんを探して、キョロキョロしたかと思ったら、
突然、
まるで、この世の終わりかと思うほど、りょうくんはぎゃんぎゃん泣き出した。
宥めてもすかしても、ご機嫌を取ろうとおもちゃを見せても。
泣き止むどころが
手足を突っ張って、オレの腕から逃れようと、
ますます激しくママ、ママと泣き叫んだ。
その力は、小さな子供とは思えないほど強くて。
オレはりょうくんを落とさないよう、抱きかかえるので精いっぱいだった。
もう、こうなるとオレの手には負えない。
早くシッターさんが来ないかと、時計を見れば・・・。
もう約束の時間はとっくに過ぎてるっ！
機嫌の良い時のりょうくんしか知らないオレは、
この緊急事態にどうしていいのか、わからなくてオロオロするばかり。
そうしている間も、りょうくんは喉も裂けんばかりに泣きわめく。
ベビーシッターさんからの連絡もないまま、
・・・無情にも時間ばかりが過ぎていく。
あぁ、泣きたいのはオレの方だ・・・！！
美咲さんも、
レセプションが始まってしまったのか連絡がつかない。
あと、オレが助けを求められる人と言えば。
・・・朱里しかいない。
その名前を思い浮かんだものの、
彼女と会うコトに、少なからず戸惑いを覚える。
もし、朱里と永嗣の間になにかあったとしたら・・・。
そのわだかまりは、どうしても拭い去れない。
だけど、そんなこと言ってる場合じゃない。
泣いて泣いて、もう手がつけられない。
オレは、りょうくんのためだと自分を納得させて、
藁にもすがる思いで、朱里の店の電話番号を押した。
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ちさと(プロフ) - ManAさん» コメントありがとうございます(*^^*)次回作はもっとManAさんに喜んでもらえるような作品にしますね♪お楽しみに(^з^)-☆ (2014年10月26日 20時) (
レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 嬉しいです！やっとくっついた！笑笑まこっちゃんがイケメンすぎて、読むのが楽しかったです☆ (2014年10月26日 19時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)mなんだかﾊﾞﾀﾊﾞﾀとした形で完結しちゃいました(^_^;)なんとか終わってホッとしてます♪空さんのおかげでまた大人の2人を書くのも楽しいかもと思いました(*^^*)ありがとうございましたm(__)m (2014年10月26日 19時) (レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさんお疲れ様でした。誠くん、朱里ちゃんおめでとう！12年かかってしまったけど告白出来て気持ち伝えあえて。。2人のその後また・・・逢えたらうれしいです。 (2014年10月26日 17時) (レス) id: 49b2a52af2 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、ありがとうございます♪里香ちゃん頑張りますよぉ！応援宜しくお願いします。うふ。 (2014年10月18日 20時) (レス) id: 5ba85d7a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2014年10月6日 15時
