ゲルセンキルヒェン２ Atsuto ページ28
「あー、オレ。
・・・アツト、だけど。」
永嗣さんから長谷部さんへ、結果報告すると言う大役を仰せつかりました。
はぁ。
“中和剤”やら“伝書鳩”やら。
オレより適任がいるだろ、麻也とか、麻也とか、麻也とかっ！
こういうのって、どうも肩がこる。
面倒くさいなぁと思いながらも、
日頃お世話になっている先輩の頼みだからとしぶしぶ請け負ったけど。
気が重いコト、この上ない。
「永嗣さんからの伝言ね。
『彼女は、炭火だった』だって。」
「はぁ？どういうコト、それ？」
スカイプを使っているから、
今どんな顔してるか、丸わかりなんだけど。
案の定、
画面の中の長谷部さんは、まゆが寄せて
「意味がわからん。」と苦笑いしている。
ほら見ろ。
全然伝わらないじゃないか。
「オトコとオトコの約束を守って、身を引くけど。
簡単に敵に塩を送るもんか、」
とか言いくさった永嗣さん。
それにしたって、分かりづら過ぎるだろ、この表現。
仕方がないから、
「あー。通訳すると。
炭火ってさ、まわりは燃え尽きてるように見えるけど、中は赤々と燃えているよね。
それと同じだって。
パッと見、火がついてないと思って近づいたけど、
すでに彼女は、熱く燃える炎を内に秘めていた・・・。
ってさ。」
オレは、あらかじめ命令されていた通りに言葉を続けた。
「これで、・・・わかる？」
ムリだろうなぁと思いながら、
もう一度長谷部さんの反応を窺う。
・・・。
相変わらず首を捻っている。
そりゃそうだ。
仕方ないから、もうちょっと付け加えてあげるよ。
「彼女って、おしとやかぁって感じで、押せば行けるんじゃないかなって思うじゃん。
だけど朱里さんは、もうすでに誰かを想っていて、
秘めてるけど、誰も近づけないって。
・・・。
これは、永嗣さんから話を聞いて、オレが思ったことなんだけど。
それって、長谷部さんのコトなんじゃないの？
そうじゃなかったら、
永嗣さんもこんな回りくどい言い方しないでしょ。」
と付け足した。
たおやかでしっとりとした雰囲気の朱里さんが、
身の内に隠している恋心をそう表現した永嗣さん。
オレって結構、詩人だ。
なんて、一人悦に入ってたけど。
オレは正直、キモって思った。
だけど、
オレの視線を避けるように、口を片手で覆って
みるみる首筋まで真っ赤にした長谷部さんの顔を見て。
永嗣さんの表現は、あながち間違ってはいないんじゃないか。
と、
・・・そう思った。
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ちさと(プロフ) - ManAさん» コメントありがとうございます(*^^*)次回作はもっとManAさんに喜んでもらえるような作品にしますね♪お楽しみに(^з^)-☆ (2014年10月26日 20時) (
レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 嬉しいです！やっとくっついた！笑笑まこっちゃんがイケメンすぎて、読むのが楽しかったです☆ (2014年10月26日 19時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)mなんだかﾊﾞﾀﾊﾞﾀとした形で完結しちゃいました(^_^;)なんとか終わってホッとしてます♪空さんのおかげでまた大人の2人を書くのも楽しいかもと思いました(*^^*)ありがとうございましたm(__)m (2014年10月26日 19時) (レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさんお疲れ様でした。誠くん、朱里ちゃんおめでとう！12年かかってしまったけど告白出来て気持ち伝えあえて。。2人のその後また・・・逢えたらうれしいです。 (2014年10月26日 17時) (レス) id: 49b2a52af2 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、ありがとうございます♪里香ちゃん頑張りますよぉ！応援宜しくお願いします。うふ。 (2014年10月18日 20時) (レス) id: 5ba85d7a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2014年10月6日 15時
