７５ Makoto ページ27
「はぁ？
キスしたって・・・。いきなりか？」
「恥ずかしいから、突っ込んでくんなよ。」
オレはブツブツと抗議してみたけど、
見事に無視された。
「それで、キスだけして告白しなかったのか？なんで？」
「いや・・・。朱里、帰っちゃったし。」
目の前で、淳也は頭を抱えて、
「その後、ちゃんと連絡したのか？」
大きなため息とともに聞いてきた。
オレは。
しかたなく、ありのままを話すしかなかった。
「・・・いや。まだ。」
淳也は、ますます呆れて、
なにやってんだよ、とオレにダメ出しする。
「お前さぁ、」
淳也は腕組をしながら、もっともらしい顔してオレに説教を垂れてきた。
「なんでもかんでも、真面目に考え過ぎなんだよ。
高校時代に初めて大きな壁にぶち当たったって、
それを乗り越えられたかたら、今のお前があるって言ったよな。
そして、そこには朱里の存在があったって。
それって、離れている時間があったからこそ、
言えることなんじゃないの？」
淳也の口から出る言葉は、妙に説得力がある
ヤツの口はさらに滑らかになって。
「お前にとって、彼女がどういう存在なのか、
きちんと納得するために必要な12年だったんだよ。
やたらと理屈こねくりまわすお前が、
ようやく出した答えは、朱里のコトが好きだってコトなんだろ？
そんだけ時間がかかったんだ、感情だっていい加減我慢の限界だろ。
『理性をぶっ飛ばして、
感情の赴くままに朱里を求めてしまった』
って、悩んでるのは。
オレから言わせれば、ただのアホだ。
なんでも考え過ぎるお前が、ようやく出した答えだ。
絶対間違っていない。
だから、今お前がすべきなのは、
これ以上ウダウダ悩む事じゃない。
朱里の手を掴みに行くこと、だろ？」
言いたい放題、ズケズケと。
だけど、それはオレが見落としていたものを、次々に暴いていく。
気持ちいいくらい、的確に。
「いいか、大切なのはタイミングなんだ。
『運命の赤い糸』は、最適のタイミングまで現れない。
１２年前じゃなくて、今がその時なんだよ。」
オレの方が人生経験が豊富なんだから、
と、偉そうに顎を上げる。
確かに、オレはサッカーばっかりだった。
そうだな、お前の方が人生の先輩か。
里香ちゃんの姿を借りて、能書きを垂れる親友は、
「ぐずぐず言ってないで、とっとと朱里に会いに行けよ。」
と、スッキリとした顔でオレの背中を押してくれた。
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ちさと(プロフ) - ManAさん» コメントありがとうございます(*^^*)次回作はもっとManAさんに喜んでもらえるような作品にしますね♪お楽しみに(^з^)-☆ (2014年10月26日 20時) (
レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 嬉しいです！やっとくっついた！笑笑まこっちゃんがイケメンすぎて、読むのが楽しかったです☆ (2014年10月26日 19時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)mなんだかﾊﾞﾀﾊﾞﾀとした形で完結しちゃいました(^_^;)なんとか終わってホッとしてます♪空さんのおかげでまた大人の2人を書くのも楽しいかもと思いました(*^^*)ありがとうございましたm(__)m (2014年10月26日 19時) (レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさんお疲れ様でした。誠くん、朱里ちゃんおめでとう！12年かかってしまったけど告白出来て気持ち伝えあえて。。2人のその後また・・・逢えたらうれしいです。 (2014年10月26日 17時) (レス) id: 49b2a52af2 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、ありがとうございます♪里香ちゃん頑張りますよぉ！応援宜しくお願いします。うふ。 (2014年10月18日 20時) (レス) id: 5ba85d7a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2014年10月6日 15時
