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里香side
つまり、あの高校時代があったから。
あの時に壁を乗り越えたという自信を持てたから。
今の長谷部先輩があるのね。
そして、
その原点に朱里さんがいる。
先輩が話した朱里さんとの思い出。
それはまさしく、私の恋に終止符を打ってくれた。
２人を繋ぐものを聞いた今、はっきりとわかった。
私じゃダメだった理由が。
これじゃ、付け入る隙なんてなかったはずよね。
私も、お兄ちゃんも。
コレですっきりさっぱり、２人を心から祝福してあげられるわ。
そして、もう１つ分かったコトがある。
12年という、長い長い時間の意味。
離れている間に、お互いにいろいろなことがあったはず。
特に、先輩はすごく苦しい思いをしてきたと思う。
ツラい時期もあったわよね。
それを乗り越えるために、
たくさんの努力をしてきたと思う。
それを乗り越えるたびに、高校時代を思い起こしていたとしたら。
離れていた年月は、
2人が結ばれるために、
朱里さんに傍にいて欲しいと、自然に思えるようになるために、
必要な時間だったのかもしれない。
12年前、
私が悪魔にそそのかされたのも、
お兄ちゃんが邪魔したのも、
まだ、その時ではないと、
先輩と朱里さんの「運命」がそうさせたこと。
そして、「機は熟した」
今がそのタイミング。
じゃぁ、先輩はなにを迷ってるの？
なんで「好き」って言わないの？
先輩は今、私を通してお兄ちゃんと話をしている。
言葉の端々に感じる懐かしさが、その証拠。
2人の間に、なんのわだかまりもなかった頃の、無邪気な先輩そのまま。
それなら。
お兄ちゃんになり変わって、先輩の背中を押してあげるから。
素直に全部喋っちゃいなさいよ。
「先輩にとって、とっても大事な部分に朱里さんは住んでいるのね。
で。昨日会ったんでしょ、その朱里さんに。
なんで、好きって言わなかったの？」
私の問いかけに、真っ赤になって急にしどろもどろになった。
さっきまでの饒舌がウソのよう。
「言おうと、思った。
けど、永嗣のコトとか、いろいろ考えちゃって。
・・・言えなくなって。
でも、
あー・・・。
その、なんだ。
止まらなくなっちゃったと言うか、なんというか。」
はぁ？
なに言ってるのか、さっぱりわからない。
「ごにょごにょ言ってないで、はっきり答えて。」
要領を得ない先輩の言葉に痺れを切らして、語気を強めた私に、
とうとう先輩は。
「その、
・・・キス、した。」
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ちさと(プロフ) - ManAさん» コメントありがとうございます(*^^*)次回作はもっとManAさんに喜んでもらえるような作品にしますね♪お楽しみに(^з^)-☆ (2014年10月26日 20時) (
レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 嬉しいです！やっとくっついた！笑笑まこっちゃんがイケメンすぎて、読むのが楽しかったです☆ (2014年10月26日 19時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)mなんだかﾊﾞﾀﾊﾞﾀとした形で完結しちゃいました(^_^;)なんとか終わってホッとしてます♪空さんのおかげでまた大人の2人を書くのも楽しいかもと思いました(*^^*)ありがとうございましたm(__)m (2014年10月26日 19時) (レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさんお疲れ様でした。誠くん、朱里ちゃんおめでとう！12年かかってしまったけど告白出来て気持ち伝えあえて。。2人のその後また・・・逢えたらうれしいです。 (2014年10月26日 17時) (レス) id: 49b2a52af2 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、ありがとうございます♪里香ちゃん頑張りますよぉ！応援宜しくお願いします。うふ。 (2014年10月18日 20時) (レス) id: 5ba85d7a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2014年10月6日 15時
