７２ Makoto ページ24
「ねぇ。
昨夜、なにがあったの？」
そう言いながら、
里香ちゃんは、持っていたスプーンを、ピッとオレに突きつけた。
その姿は、懐かしい親友そのもので。
まるで目の前に淳也がいるような錯覚を起こした。
オレも昔の秘密を暴露したんだぞ、だから吐けと
脅されているようで、
オレは、う・・・。と答えに窮した。
お互い忙しくなって、会う機会が少なくなった親友。
数少ない再会を楽しもうと、朱里の話題は意識して避けてきた。
互いを慮ってしたことが、
かえってしこりになっていたんだと、改めて思い知らされた。
きっと、キミは
オレ達の青臭い過去を、
清算するために、来てくれたんだね。
淳也になりすましてくれているんだよね。
『あの時』から、止まったままのオレ達が
前に進めるように・・・。
オレの心の動きを見透かすように、
「白状しろっ！」
と迫る里香ちゃん。
それは、まんま淳也だよ。
迫真の演技に喝采を送りながら、
オレはなにもかも話してしまおうと思った。
一応、淳也(里香ちゃんだけど)の目に確認する。
もう、時効だよな。
オレが朱里のコトを、素直にお前に話してもいいか？
くだらないコトをやらかしていて、一緒に怒られてた時のように。
サッカーのコトとか、進路のコトとか、チームのコトとか。
笑い転げながら、なんでも話してた時のように、
・・・朱里のことを話してもいい、よな。
そう問いかけるオレの視線を受けて、
懐かしい親友の目は
しょうがねぇから、聞いてやる。
と答える。
あまのじゃくな態度を取るヤツに、変わらないなと1つ息を吐いて。
オレは、恋バナと言うヤツを始めた。
当時はもっぱらこっちが聞き役だったから、
こういうシチュエーションって珍しいよな？
あの頃どうしても話せなかったコト。
今なら言えそうな気がする。
里香ちゃんは、「昨夜なにがあった」と聞いてきたけど、
それにはあえて答えず、問わず語りに過去の罪を告白した。
そう。
“親友の好きな人”と知りながら、
朱里に惹かれていってしまった時のコトを・・・。
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ちさと(プロフ) - ManAさん» コメントありがとうございます(*^^*)次回作はもっとManAさんに喜んでもらえるような作品にしますね♪お楽しみに(^з^)-☆ (2014年10月26日 20時) (
レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 嬉しいです！やっとくっついた！笑笑まこっちゃんがイケメンすぎて、読むのが楽しかったです☆ (2014年10月26日 19時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)mなんだかﾊﾞﾀﾊﾞﾀとした形で完結しちゃいました(^_^;)なんとか終わってホッとしてます♪空さんのおかげでまた大人の2人を書くのも楽しいかもと思いました(*^^*)ありがとうございましたm(__)m (2014年10月26日 19時) (レス) id: d28577e16b (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさんお疲れ様でした。誠くん、朱里ちゃんおめでとう！12年かかってしまったけど告白出来て気持ち伝えあえて。。2人のその後また・・・逢えたらうれしいです。 (2014年10月26日 17時) (レス) id: 49b2a52af2 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 空さん、ありがとうございます♪里香ちゃん頑張りますよぉ！応援宜しくお願いします。うふ。 (2014年10月18日 20時) (レス) id: 5ba85d7a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2014年10月6日 15時
