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「グダグダ言ってないで、早く入りなさい！！」
若干ヒステリックに命令されて、
私と内田さんは、勉強部屋と化した奥の個室に放り込まれた。
「ごめんね、驚いたでしょ。
さと子さん、あんなだし。ヘンなの頼み事だし。」
謝りながら、恐る恐る隣に立つ内田さんを見上げると。
物凄く渋い顔した内田さんと目が合った。
・・・あっ。
その瞬間、心臓がキュッと掴まれて。肩がピクッと強張った。
なんだか、そのピクが無性に恥ずかしくて。
私は慌てて俯いた。
すると、彼も
私の緊張が伝染ったのか、パッと俯く。
「あ・・・。で。
なんで、さと子さん、あんなに気合が入ってんの？
４級審判って確か小学生レベルの審判だろ。大したことないじゃん。
それになんで、お前がそれを取ることがアイツらのためになるんだよ。」
頭をバリバリと掻きながら、内田さんは座卓の前に座って、
机の上に散らばったテキストをペラペラめくりながら、面倒くさそうな声で私に尋ねた。
「う・・・ん。
実はね。審判の資格がないと、公式戦でコーチとしてベンチに入れないのよ。
今度の審判講習で取らないと、あの子達の公式戦に間に合わなくなっちゃうの。」
「ふぅん、そうなんだ。
で。なんでさと子さんはあんなに鼻息荒いの？」
あ、やっぱり。そこ気になる？
あの剣幕、異常だもんね。私だってひくもの。
「実はね、さと子さん、このあいだ差し入れを持ってきてくれたの。
そしたら、あの子達にすっかりやられちゃって。もうベタ惚れなのよ。
で、その時に監督さんから、
あの子達はこのチーム始まって以来のタレント揃いだって。
絶対モノになるはずだって言われたんだって。
さと子さんったら、将来この中から日本代表が選ばれるかも、なんてすっかりその気になっちゃって。」
ここ数日の騒動を思い出して、私はぐったりと肩を落とした。
「しかもね、監督ったら、さと子さんに言ったことをあちこちで吹聴してるらしいのよ。
それが耳に入ってくるもんだから、妄想が止まらなくなっちゃって。
なにがなんでも、審判講習頑張れって感じなのよ。」
全面的にバックアップしてくれることは、ありがたいんだけど。
ちょっとやり過ぎなのが、玉にキズ。なのよね。
一通り、この騒動の経緯を話して、
私は改めて無理なお願いをしてしまったことを謝った。
「ごめんなさい。驚かしちゃったよね。
それに、さと子さんがヘンなコトお願いしちゃって。
でも。大丈夫。
私１人でできるから。」
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ちさと(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます(*^^*)話の流れが行くとこまで行っちゃった感があって、この先無理やりな感じにならないか不安です（汗）期待していただけて嬉しい反面、コワいです。4章頑張ります！ (2015年2月25日 20時) (
レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - すれ違う二人に悶々とはしますが、お話としてすごく盛り上がって参りましたね？！第4章もすごく期待して待ってますね♪ (2015年2月25日 15時) (レス) id: 9b43dc8466 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 泣かないでっ(>_<)ホントにギュッてしちゃいたかったんですけどね（笑）まぁ、可愛いく舞うまで取っておくことにしました。キレイなお姉さん、正体はね…(￣▽￣)4章でわかる。と、思います。続きお楽しみに！ (2015年2月24日 23時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさん泣いてしまいました…>_<…でも4章は�爐泙海箸鵬聴Δ�舞ったなら”でしょ楽しみです！もう腕掴んだ時ぎゅーとしてしまえばよかったのに。後きになるのがお綺麗なお姉さんの事。気になりながら4章お待ちしてます。 (2015年2月24日 22時) (レス) id: 2458b5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 716(なないろ)さん» コメントありがとうございますm(__)m年長さんドンドン絡んでいく予定です(=^x^=)４人の恋もそろそろクライマックスです（たぶん）この先もお付き合いよろしくお願いします(*^^*) (2015年2月24日 19時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2015年2月8日 16時
