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昨日、電話で審判資格が取れたことを報告したけど。
直接、お礼が言えるのが嬉しくて。
私は喜び勇んで、内田さんの前に立った。
ところが、私の言葉を遮って、手に持っていた紙袋を押し付けてきた。
「コーチやってんだから、
審判資格をただ持ってるだけってわけにはいかないだろ。」
びっくりするくらい、ぶっきら棒なその態度。
中身はなにかと尋ねても、いいからとグイグイ押し付けてくる。
なんだろ？いったい。
とにかく、中を見てみよう。
と、袋の口を開けようとした途端。
「あら、なに？プレゼント？」
いつからそこにいたのか、さと子さんが興味津々覗き込んできた。
突然現れたさと子さんに、内田さんも驚いたみたい。
慌てて、
「いや。別に。そんなんじゃないっす。」
と目を逸らして、ごにょごにょと否定した。
「いいじゃない、プレゼントってコトで。それよりなにが入ってるの？」
その好奇心丸出しのさと子さんに、内田さんは思いっきり渋い顔をして、
今は開けるなと、私に目で訴えてきた。
でも。この勢い。私には止められない。
ちょこっと首を傾げて、ごめんなさいと謝ってから、袋の中を覗き込んだ。
すると、そこに入っていたのは・・・。
「あ、コレ。もしかして、審判服？」
スゴい。
審判グッズも一式揃ってる。
びっくりして内田さんを見上げると、
彼は少し赤くなって、顎をゴシゴシ撫でてる。
そして、
「どうせ、必要になるだろ。」
と、つっけんどんに呟いた。
「ありがとう。揃えなきゃって思ってたの。
・・・スゴく、嬉しい。」
私は、ギュッと胸に抱きしめて、彼に心からの感謝の言葉を口にした。
彼のくれたものは、
今一番欲しいと、必要だと思ってたもの。
それに気づいてくれたなんて、内田さんってば、なんでもお見通しだね。
そう思ったら、なお一層、胸を熱くなった。
制御不能なほど、緩みっぱなしの私の頬。
袋の中身が、そんな私をさらに喜ばせる。
「うわ。副審のフラッグまで入ってる。
あっ。このホイッスル、本格的！」
すると、
テンション上がりっぱなしの私の耳に、
「そんだけありゃぁ、にわか審判でもそれなりに見えるだろ。」
定番の憎まれ口が聞こえてきた。
チラリと声の主を見ると、
視線が泳いでるし、鼻をコリコリ掻いてる。
これは、私の感謝の気持ちが伝わったって言う証拠だよね。
それもまた、とっても嬉しくて。
もう一度、紙袋をギュッと抱きしめながら、改めて�爐△蠅�とう”を口にした。
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ちさと(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます(*^^*)話の流れが行くとこまで行っちゃった感があって、この先無理やりな感じにならないか不安です（汗）期待していただけて嬉しい反面、コワいです。4章頑張ります！ (2015年2月25日 20時) (
レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - すれ違う二人に悶々とはしますが、お話としてすごく盛り上がって参りましたね？！第4章もすごく期待して待ってますね♪ (2015年2月25日 15時) (レス) id: 9b43dc8466 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 泣かないでっ(>_<)ホントにギュッてしちゃいたかったんですけどね（笑）まぁ、可愛いく舞うまで取っておくことにしました。キレイなお姉さん、正体はね…(￣▽￣)4章でわかる。と、思います。続きお楽しみに！ (2015年2月24日 23時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさん泣いてしまいました…>_<…でも4章は�爐泙海箸鵬聴Δ�舞ったなら”でしょ楽しみです！もう腕掴んだ時ぎゅーとしてしまえばよかったのに。後きになるのがお綺麗なお姉さんの事。気になりながら4章お待ちしてます。 (2015年2月24日 22時) (レス) id: 2458b5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 716(なないろ)さん» コメントありがとうございますm(__)m年長さんドンドン絡んでいく予定です(=^x^=)４人の恋もそろそろクライマックスです（たぶん）この先もお付き合いよろしくお願いします(*^^*) (2015年2月24日 19時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2015年2月8日 16時
