第18話 Atsuto side ページ17
昨夜、Aちゃんから、連絡が来た。
内容はもちろん、
「おかげさまで、4級審判取れました。」
ってヤツ。
電話口のAちゃんは、すごくホッとした、って感じ。
それこそ、あんなに緊張したのは受験の時以来だなんて、大袈裟なコト言ってたし。
まぁ、初めて受けるし、日本じゃないし。
わからなくもないけどね。
そう。
あの日も、相当不安そうだったもんな。
ノートを受け取ったAちゃんの瞳が、頼りなげに揺れていて、
見ているこっちまで胸が苦しくなって、思わず手を伸ばちまった。
だけど。
触れた途端、しまった。と思った。
心細そうにまゆを寄せてるから、その不安を取り除いてあげようとしていただけなのに。
危うく抱きしめてしまいそうになった。
さすがに、それは許されない。
だから、今のオレは、自分が決めたコト、ちゃんと守ってる。
彼女を心配するのも、資格を取ったと聞いて、ホッとしているのも。全部。
アイツらのため、でしかない。
オレは自分自身をそう戒めて、再度軌道修正した。
その上で、Aちゃんの頑張りを褒めてあげようと思う。
せっかくだから、とご褒美を用意して、開店前の『紫陽花』のドアを開けた。
「ちわ。」
短く声をかける。
なんでわざわざ用意したと、ヘンに勘ぐられたくないから、
Aちゃんが出迎えてくれればいいけど。
と、思いながら・・・。
「あ、いらっしゃいませ。」
お、通じたか。
オレの声にいち早く反応してくれたのは、Aちゃんで。
思惑通りにコトが運んだと、ちょっと気持ちが軽くなった。
「あっ、内田さん！」
オレと気づくなり、一瞬、彼女の顔がパッと輝いた。
いや、そんな気がしただけ、だ。
昨夜も、�狷眦弔気鵑里�かげ”とさんざんお礼を言われた。
きっと今もそのテンションのまんまだってだけだ。
その証拠に、オレに近づくなり、
「ホントにありがとうございました。
無事に審判資格を取れたのは、内田さんのおかげです。」
と、ピッチリ折り目正しく頭を下げる。
だけど、�爐△蠅�とう”は、もういらねぇよ。
照れくさいし、大したコト、してねぇもん、オレ。
なんだか、背中がムズムズする。
オレの前に立って、長くなりそうな「感謝の言葉」を口にしようとするAちゃんを遮って。
オレは、早々に持ってきたものを彼女に押し付けた。
「え？なに、これ。」
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ちさと(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます(*^^*)話の流れが行くとこまで行っちゃった感があって、この先無理やりな感じにならないか不安です（汗）期待していただけて嬉しい反面、コワいです。4章頑張ります！ (2015年2月25日 20時) (
レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - すれ違う二人に悶々とはしますが、お話としてすごく盛り上がって参りましたね？！第4章もすごく期待して待ってますね♪ (2015年2月25日 15時) (レス) id: 9b43dc8466 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 泣かないでっ(>_<)ホントにギュッてしちゃいたかったんですけどね（笑）まぁ、可愛いく舞うまで取っておくことにしました。キレイなお姉さん、正体はね…(￣▽￣)4章でわかる。と、思います。続きお楽しみに！ (2015年2月24日 23時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさん泣いてしまいました…>_<…でも4章は�爐泙海箸鵬聴Δ�舞ったなら”でしょ楽しみです！もう腕掴んだ時ぎゅーとしてしまえばよかったのに。後きになるのがお綺麗なお姉さんの事。気になりながら4章お待ちしてます。 (2015年2月24日 22時) (レス) id: 2458b5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 716(なないろ)さん» コメントありがとうございますm(__)m年長さんドンドン絡んでいく予定です(=^x^=)４人の恋もそろそろクライマックスです（たぶん）この先もお付き合いよろしくお願いします(*^^*) (2015年2月24日 19時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2015年2月8日 16時
