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がたっ！
バサ、バサバサっ！！
隣の半分物置になってる部屋から、物が落ちる大きな音。
その尋常じゃない物音に、
私は慌てて火を止めて、音がした方へ向かった。
「どうしたのっ？」
慌てふためいて、部屋に飛び込むと。
雑誌やらパンフレットやら、たくさんの紙にまみれた内田さんが、
思いっきり顔をしかめて座り込んでいた。
「大丈夫？ケガしてない？」
私は、撒き散らされた紙の束を拾い集めながら、彼に声をかけた。
「お前がヘンなトコに片づけるから。探し物、大変。」
と、ふて腐れた顔して、文句を言ってきた。
よくよく見ると、内田さんの手元に小さい段ボール。
確かに、これ。私がここにしまったんだっけ。
「ごめんなさい。古そうなものをまとめておいたの。
・・・中になにを入れたか、ちゃんと内田さんに伝えておけばよかったね。」
コレを取ろうとして、バランスを崩して落としちゃっちゃんだ。
ブスッとしたふくれっ面は、まるで悪さをした後の子どもみたい。
ブツブツ言いながら、内田さんも雑誌達を集め始めた。
「あ、あった。コレだ、コレ。」
さっきまでムスクれてたのに、突然得意げに声を上げた。
やっと見つけたと、満足そうにニカッと頬を緩めて、うんうんと頷くと、
「はい、あげる。」
と、いきなり私の目の前に差し出した。
「え、なに？」
突然、手渡されたノート。
くたびれた感満載の表紙をめくると、
英語、ドイツ語、数字、×、△
鉛筆の線。
ああ、フォーメーションとボールの動きだ。
でも、いわゆるサッカーノートとは、どこか違う気がする。
「コレさ、
オレがこっちに来たばっかりの頃、
ベネ、あっ、ヘヴェデスね。アイツに色々教えてもらった時、使ってたノート。
なにかの役に立つかもしれないから。
お前にやる。」
でも、コレは大切なものじゃない。
ゴシゴシと何往復もしてる線も、読みにくい走り書きも。
ここに書かれてるコト、すべて。
慣れない土地で、必死に吸収しようと頑張ってた証じゃない。
「ダメだよ。もらえない！」
慌てて返そうとすると、
内田さんは、ちょこっと右のまゆを上げて、
返すなよ、と顔をしかめて、
「いいよ。オレもう使わないし。
あのチビっ子達の役に立つかもしれないだろ。」
と、ノートを押し戻した。
「それに、さと子さんの野望と気迫、半端ねぇし。」
なんて、ジョークを飛ばして、私の遠慮を一蹴した。
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ちさと(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます(*^^*)話の流れが行くとこまで行っちゃった感があって、この先無理やりな感じにならないか不安です（汗）期待していただけて嬉しい反面、コワいです。4章頑張ります！ (2015年2月25日 20時) (
レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - すれ違う二人に悶々とはしますが、お話としてすごく盛り上がって参りましたね？！第4章もすごく期待して待ってますね♪ (2015年2月25日 15時) (レス) id: 9b43dc8466 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 空さん» 泣かないでっ(>_<)ホントにギュッてしちゃいたかったんですけどね（笑）まぁ、可愛いく舞うまで取っておくことにしました。キレイなお姉さん、正体はね…(￣▽￣)4章でわかる。と、思います。続きお楽しみに！ (2015年2月24日 23時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ちさとさん泣いてしまいました…>_<…でも4章は�爐泙海箸鵬聴Δ�舞ったなら”でしょ楽しみです！もう腕掴んだ時ぎゅーとしてしまえばよかったのに。後きになるのがお綺麗なお姉さんの事。気になりながら4章お待ちしてます。 (2015年2月24日 22時) (レス) id: 2458b5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 716(なないろ)さん» コメントありがとうございますm(__)m年長さんドンドン絡んでいく予定です(=^x^=)４人の恋もそろそろクライマックスです（たぶん）この先もお付き合いよろしくお願いします(*^^*) (2015年2月24日 19時) (レス) id: ff298968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさと
| 作成日時：2015年2月8日 16時
