その恋は泣いていた。【赤羽業】 (ページ6)

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翌朝ページ6

『あ、業くん。おはよう』

赤羽「ん、おはよ。」

朝ごはんを作ってると業くんが起きてきた。
ひゃあ…相変わらず朝からかっこいい。あ、惚気じゃないよ。

ご飯食べている業くんの前に座って食べてる業くんを見る。
ひと段落した時、

赤羽「ねえ、A。２つ話したいことがあるんだけど、どっちから聞きたい？」

断る権利はないんですか。

『じゃあ聴きたくない方から。』

業くんは少し考えた後、意を決したようにこう言った。

赤羽「一緒に修学旅行に行きませんか？」

修学旅行…もうそんな季節になるのか。
まあ答えはもちろん

『申し訳ないけど、嫌です。』

赤羽「そう言われるのはなんとなく察してたけど…直に言われると傷付くんだけど。」

『じゃあ言わなきゃ良かったのに。』

赤羽「だって俺、Aと思い出作りたいもん。」

むうううううう業くん絶対私が一緒とか思い出とかに弱いの知ってるな…。

『私も作りたいんだけど、修学旅行だけは無理かな。本当に集団とか尚更。』

赤羽「………集団じゃなきゃ考えてくれる？」

言質とったり、っていう顔だあ。これ拒否権ない奴って知ってるもん。

『どうせ意地でも行かせようとしてくるでしょ…。いいよ。考えるね。
ただし部屋は1人か業くんだけで、お風呂はみんなのあと…イリーナと同じでいいなら、だよ』

赤羽「ビッチ先生はいいのか…」

『あれ、業くんヤキモチ？』

赤羽「違うし」

拗ねてる。かわいいぞ。
こういう時は抱きつくのが一番なんだよねえ

『ごめんごめん。で、もう一つは？』

私は抱きつきながらそう言った。