隣の歌声 君の声 【うらたぬき】

お片付け ページ7

今考えたらさ。









今、お隣のAさんに部屋の片付け手伝ってもらってるわけじゃん？









今、俺、部屋にふたりきりじゃん……？









……いやいやいやいや何考えてんの？俺






俺はそんなキャラじゃないだろ？！(？)









落ち着け落ち着くんだうんうん









｢い、いや〜にしてもわざわざすみません……｣









｢いや全然大丈夫です！むしろ私なんかが手伝いにきて大丈夫でしたか……｣









｢いやいや！めっちゃ助かります！｣









｢よかったです！」









そしてまた少しずつ片付けをはじめだしたとき、
ふと思い出したように｢あ、｣と声を漏らす彼女






｢そういえば……敬語じゃなくて大丈夫ですよ！たぶん……じゃなくても私の方が年下なので……｣








｢あ、じゃ、じゃあ！お互いタメで……大丈夫！｣









｢じゃあお互いタメで！Aとか呼んじゃってくだ……呼んで！！｣








と可愛らしく笑うものだから不思議と俺も口元が緩む









｢じゃあA……さん｣









｢さんは無し！ｗｗｗ｣









ぐっ……女の子を名前呼びとか小学低学年以来過ぎて厳しい……









｢じゃ、じゃあA……ちゃん……｣









｢呼び捨てでも大丈夫なのにｗｗ
まあいつか！だねｗｗｗ」







｢うんいつかｗｗｗ｣









なんて久々の女の子との会話に楽しさすら感じながら







片付けを進めていった

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