ちりつもってやまとなぁれ。 (ページ30)

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犬と猿－BHside－ページ30

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小学生のときの俺はガキだった

好きな子に、素直になれないガキ...

おかげで俺の初恋の思い出は苦い思い出しかない

俺の好きだった初恋の相手、A

意識すればするほど、Aに対して出てくる言葉は思っていることとは逆のこと

口を開けば喧嘩ばかり・・・

勘のいいジョンデには俺の気持ちがバレバレで、いつも呆れられていた

そんなかわいそうな俺のために神様は味方してくれたのか、俺たちの席はいつも隣同士だった

「・・・またあんたと隣？」

うんざりした顔で本気で嫌がるAの横で、俺は心の中で喜んでた

単純な俺はそれだけで運命だと思っていたんだから

今思えばおめでたい奴だ

『チャニョル・・・肩かせ』

そんなある時、Aが担任に俺との隣を嫌がって抗議したらしく、
急遽決まったいつもと違う方法の席替え・・・

そんなに嫌なのかと腹が立ったから、ズルしてやった

その時既にクラスで一番背が高かったチャニョルに、無理やり肩を借りて小窓を覗いた

だって、Aの隣は俺の席って決まってるから

JD「素直に好きって言えばいいのに」

『できるわけないだろ。なぁ？ギョンス。お前ならわかるだろ？』

GS「・・・何で僕？」

CY「へぇ、ベクやっぱAが好きなんだ。スジならわかるけど、Aかぁ・・・うーん、俺にはわかんないな。」

『Aはかわいいんだよ！チャニョルにはわかんなくていいけどな』

JD「何だそれ。はぁ、Aに聞かせてやりたいよ」

・・・そんなこと聞いたら、きもがられるにきまってんだろ

その時はそれがずっと続くと思っていた

Aと言い合いするのも結構好きだったし、怒ったAがかわいかったから

このままずっと一緒にいられればそれでいいや...なんて、軽く思っていたんだ

冬休み明け、担任からAが引っ越すってことを知らされるまでは

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