今日も狼と対抗中【中原中也】

６、犬だと思ったら噛まれますよ ページ6

ごめんなさい。ごめんなさい。
私自身物凄く甘いの行きたいのです。ごめんなさい。
急ぎで終わらしてしまってすみません。
お詫びは、必ず。
ーーーー


「頑張って、中原君！！」

椎奈先生に応援されて、頑張らない者などいるのだろうか。
否、この世に居ないと断言できる。

「俺、本気出す」

「わぁ、単純」

「末代まで殺すぞ」

「蛞蝓は何時から呪いが使えるようになったの？」


軽口を叩いて居たのも束の間。
体育祭で最後の種目がやってきた。

色別対抗リレー。


「はぁい、脳筋蛞蝓行ってらっしゃーい」

「青鯖貧弱野郎、覚えとけよ」

「悪口のレパートリーが凄い」


リレーが始まった。


______黒組がぶっちぎりの優勝。


椎奈先生に褒美を貰うべく、保健室へ軽い足取りで行く。


「先生、……っ、好きです」


唐突に聞こえた、今、もっとも嫌悪する言葉。
誰だ、椎奈先生に近寄ってる野郎は。

ーーーー

「誰ですか、彼奴は」

「……聞いてたの？盗み聞きはよくないわよ」


はぐらかさないでくれ。
中原は酷く冷たい、鋭い目をしていた。

「ねぇ、先生」

「なに……？」


「優勝のご褒美、どうしても欲しい者があるんです」

「欲しい物？」


先生、油断してると噛みつかれますよ。

その瞬間、中原は椎奈の手を掴み、ベッドに押し倒した。


「先生が欲しい」

「……中原君、やめなさい！」



「お、大人を揶揄うのは___」


其の次の言葉は、彼女から出なかった。

「んっ、ふっ……んぅ」


狼(中原)に唇を奪われたからである。
舌が歯の裏側や、舌同士を絡める。

中原の手が白衣の釦に伸びる。

「中原く、んっや、め……あっ」


下着を外され、豊満な胸が露わとなった。
反射的に胸を隠すが、手は頭上にネクタイで縛られてしまう。

「こ、ら……やめなさっんぁ！」


形を確かめるように、優しく、時に鷲掴みにして激しく揉まれる。
胸の突起は指の腹で押し潰したり、コリコリと摘んだりして弄りまくった。


「や、ダメッ！巫山戯る、のも、っ大概に」

「ひぁあ！？な、どこ舐めて」


胸の尖りを口に含み、吸うように舌の上で転がす。
感じて居るのか、硬くなっていった。

「なか、はらくん……！！いい加減、に」

「やぁああ！！や、ダメッ、それ」


強く胸の突起を噛んだ。

「駄目じゃないですよね、先生」

「身体は正直だ」


狼だ。
彼は犬なんかじゃない。

欲を狙う獣の目は、私を捕らえていた。

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