赤い糸を辿った先に【及川姉×菅原孝支】 ページ10
一目惚れだった。
まず笑顔に惹かれて、それから弟とは違うプレースタイルに惹かれて、真剣な横顔に惹かれた。
試合会場で甥の猛の手を引いて、茫然としたまま食い入るように彼を見つめる私。
そんな私を猛は不思議そうな目で見ていた。
烏野の2番セッター。パンフレットで見た名前は『菅原孝支』だった。
結局弟が率いる青葉城西が試合に勝ったし、それは素直に姉として誇らしいんだけど、どうしても菅原くんのことが気にかかって、弟にお祝いの言葉が言えなかった。
そのIH予選の日以来、一度も彼を見かけていない。
見かけたとしても話しかける勇気がなかったんだけど。って、徹に言ったら勝気な姉ちゃんが珍しいって。
姉を何だと思ってるんだか。
とにかく、この恋はもうあきらめた方がいい、そう思っていた矢先だった。
「……あれっ、爽やか君じゃーん！」
「げっ、及川！」
荷物持ちに徹を連れて買い物に行った後寄ったスポーツショップ。
棚の裏側から徹のそんな声が聞こえてきて、私は思わずそっちに駆け付けた。
「『げっ』てひどくない!?」
やっぱり徹と話しているのは、あの菅原くんで……。
徹が駆け付けた私を見てにやりと笑ったのが見えた。我が弟ながら無駄にイケメンで腹立つ。
「……彼女？」
菅原くんが徹に尋ねた。私たちは顔を見合わせて、お互いをびしっと指さす。
｢｢誰がこんなやつの恋人になんか!!｣｣
うわっ。ハモるとか最悪じゃん。ていうか菅原くんぽかんとしてるし。
私は一つため息をついて、弁解に入る。
「私は及川Aで、コイツの姉……です、」
「大学2年で絶賛彼氏募集中！ 爽やか君拾ってあげたら？」
「ちょっ、徹!!」
何言ってんだ徹!! バカ野郎!! 背中に平手打ちをかます。
……ほら、菅原くんも引いて……
「……っいや、こんな美人俺にはもったいないって！」
「爽やか君顔赤いけど？」
菅原くんの顔が真っ赤だった。えっ、マジですか。
試合で見た真剣な顔や皆を安心させるような笑顔とのギャップにきゅんときてしまった。
いやそんな、ね、私美人でも何でもないし!!
美形要素全部徹とお姉ちゃんに吸い取られたから！
内心テンパる私と、図星を突かれてさらに赤くなっている菅原くんを見比べて、徹が肩をすくめた。
「……姉ちゃん、爽やか君に一目惚れしたって言ってたけど」
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ちーな(プロフ) - りんさん» 初めまして！リクエストありがとうございます(* ´艸｀) 了解しました！激甘書くの大好きなので、もうバッチこいです！！(笑) しばらくお待ちください！ (2015年10月2日 23時) (
レス) id: 4ce6956417 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして！いきなりで申し訳ないのですが、リクエストでマッキーを書いて頂けないでしょうか？夢主ちゃん青城３年マネージャーで出来たら激甘で！シチュは部活終わりの部室で★をお願いしますm(__)m (2015年10月2日 22時) (レス) id: 6301628fee (このIDを非表示/違反報告)
ちーな(プロフ) - ういいいいいいさん» 了解しました！投票ありがとうございます！ (2015年9月28日 22時) (レス) id: 789c4624a5 (このIDを非表示/違反報告)
ういいいいいい - Cが見てみたいです! (2015年9月28日 21時) (レス) id: 6ab1e7d164 (このIDを非表示/違反報告)
ちーな(プロフ) - 文(ふみ)さん» 投票ありがとうございます！ (2015年9月26日 21時) (レス) id: 4ce6956417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作者ホームページ：
作成日時：2015年8月23日 20時
