また、めぐり逢う。

無味乾燥　玲於side ページ17

ポチｯ。


玲於「送った‥。送ったぞ…。」


送った相手はもちろん葵。



亜嵐くん主催の焼肉会に葵が参加することになったから、葵と行けたら良いなぁって思って、

LINEを送ってみた。


ﾌﾞﾌﾞｯ,ﾌﾞﾌﾞｯ.

ってはやっ!返信するの早くない!?


玲於「あぁっ……。」

LINEにて。

玲於一緒に行かない?

葵ごめん。無理。



グサッ。


あまりにも[一緒に行かない?]に対しての返信が無味乾燥過ぎて、


心にぶっ刺さった。



気付けば自分まで、


玲於そ。


とか、無味乾燥な返信しちゃったよ。


あぁ…自分って今でも。昔もだけど、


変わってない。



変わってなさすぎる。



相手に塩塩塩the塩って位素っ気ないのに

相手が俺に向かってやられると更に塩になって、

結果

後悔するっていう。


俺の中では今一番捨てたいルーティーン。

ルーティーン化してる俺はおかしいやつ。



でも、こんな俺でも過去の葵は愛してくれた。好きになってくれた。




一度止まった恋。



忘れられた恋。






止まって、忘れられてしまった

時計の針が、






俺の前で





また、めぐり逢い、









動き出す。

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