また、めぐり逢う。

過去の玲於side★ミニ番外 ページ6

はぁ‥はぁ…はっ……。


玲於「葵っ！」



クルッと俺の前で振り返ったAは
とても綺麗で
守りたいと、とてつもなく思ってしまった。


『ん?あっ玲於じゃん!どーしたの？そんなに息切らせて。』


これはまだ俺がGENERATIONSでもなく、芸能人でさえないときの話だ。


玲於「はっ…。はぁ‥はぁ……。」

『どんだけダッシュしたのよ(笑)』


玲於「葵…に伝えたいことがあって‥はぁ…走ってきた…」

『そーなの。お疲れ様です(笑)』


玲於「はぁ…。ふぅ。なぁ葵。」

『ん?』

玲於「前さ、好きな人いる?って聞いて、いないって葵は言ったじゃん?俺はいるよ!」


『あー、そんなこと言ったなぁ。って玲於好きな人いるの⁉』

玲於「ぶはっ(笑) 顔、ヤバイよ(笑)」

『えっ、誰! 誰なの⁉』


えっ、顔についてはスルー…?



って、本当に、鈍感なのは変わんねぇな



こんなにダッシュして葵に伝えに来たってことはさ、


もう、これしか無くねぇ？



玲於「お前だよ。俺は、葵のことが大好きだ。付き合って‥下さい。」


言ったあとの葵は、真っ赤に熟れた林檎見たいに照れてて。

口もパクパクしちゃってる。

俺は、こんな一つ一つのちょっとした言動でもいとおしく感じる。


『嘘…。』

玲於「こんな状態で嘘なんか言えねーよ。」

これは、本当の気持ちだよ。


玲於「俺じゃ、ダメですか?」

ﾎﾟﾀｯ、ﾎﾟﾀｯ。


玲於「えっ、何で泣く⁉」

『嬉し泣きだもん(泣)』


じゃあその涙の意味は……



『こんな私でも良いなら、付き合ってください!』


俺は、葵の幸せそうに涙を流す

この姿を


忘れることはないだろう。

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