また、めぐり逢う。

現在の貴方side ページ4

ピンポーン

『涼太?着いたよー。開けてー』

涼太「はーい。ちょっと待ってねー。」


ガチャｯ。


『久し振りだね!(笑)顔合わせるの』

涼太「んねっ!さて、忙しくなるよ?(笑)」

『まぁ、何とかなるよ(苦笑)』

涼太「そ。」

『うん。お邪魔しまーす。』

涼太「はーいどーぞー。僕ん家じゃないけどー(笑)」

『玲於はベッド?しかないか…。』



2年半前までは普通に来てた家。

合鍵も持ってて…

でも、あの頃とは違くて。


コンコン。



振ったのは、私。

耐えきれなくて爆発してしまったのも私。

でも。



ここに来るって決めたのも私。

看病だけなのに。


ガチャｯ。


『玲於…?』


フワッ。

と来たこの匂いは、私の好きだった


玲於の甘すぎず、でも爽やかな香水の匂いだった。


モゾモゾ。


玲於「んん…。りょた……？」


『涼太じゃないよ…。葵だよ…』



玲於「葵…?何で‥。涼太は‥‥?」

涼太「僕が頼み込んで看病してもらいに来た。」


玲於「ｹﾞﾎｯ. あっそ‥。」



相変わらず塩なのは変わらないのね



ﾌﾞﾌﾞｯ,ﾌﾞﾌﾞｯ.

涼太「わ、マネージャーから電話だ。ごめんちょっと仕事戻るね!またあとで!」

『え、ちょっ涼太‼』


グイッ。ﾄﾞｻ.


玲於「もう、どこにも行くな‥。葵……。」

スゥ…。




『玲於…。』




玲於の顔を見たとき、


あの頃の私は嫌でも耐えた方が良かったのだろうか。




幸せだったけど、


あの辛かった日々を。

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