また、めぐり逢う。

現在と過去 ページ1

ざざぁっ……。
ｶﾞﾗﾗｯ…｡。

『あっ。虹』

そう言えば彼と最後に会った日も虹が出てたっけ？

『アイツと会わなくなって今年で2年半も経つのか(笑)』

アイツって言うのは、[佐野 玲於]のこと。
今やあのEXILEの弟分である、

GENERATIONS fromEXILETRIBE のメンバーだったりする。

何で私とその佐野玲於が2年半前まで会っていたのかって？
それは、元カレでしたからね。カレ。

ただ単に私が堪えきれなくなって振っちゃったって話。

今、後悔してる？って聞かれれば後悔してなくもなくなくない。
あんなに良い人、これから会える気がしないもの。


『過去には、同じ夢を追いかけてさ。辛いことも楽しいことも乗り越えたよね。私はその笑顔があれば何度でも前に進んでいけるって思ってたけど結局無理だったもんなぁ。』



出会いは、私と玲於が17歳のとき。


私は、EXPG のボーカルスクール、玲於は、EXPG のダンススクールに通っていた。

私はボーカルスクールだけど、友達にEXPG のダンススクールに通っている子がいて、見学に行ったことがあった。

踊っている友達を探そうとしてスタジオの中を覗くと、私は1人の男の子に釘付けになった。


『うわっ、うま…。』
って呟きながらボーッと見ていると。

鏡ごしに目があってしまった。

恥ずかしくなってパッと目を逸らすけど、まだどこか視線を感じてもう一度見ると……

バッチリ目があってしまった。


しかも丁度休憩の時間になってしまい
ズンズン彼が歩いてきた。

どこにって？私の方向に向かって…


？「ちょっと来て。」

うっへぇ。めんどぉ。←おい。

そう思いながらも素直についていく私と、ズンズン歩いていく彼。


？「お前、誰？見ない顔だし、何か俺のことずっと見てたけど。」

『あー、うん。いや待って、君こそ誰？』

？「俺が先に[誰？]って聞いたんだけど。」

『いや、そーだけど聞く前に名乗ろうよ？(笑)』

玲於「はぁーーーーーー…。佐野玲於。で、お前は？」

いや、溜め息ながって心の中でツッコミつつ…

『私は、高崎葵。EXPG のボーカルスクールに通ってる。』

玲於「ふ〜ん。」

……………… おい。


名乗らせておいてリアクションそれだけかよ。ふざけんな。


こんなグッダグダな出会いが、

私たちの最初の日。

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