第13話 ページ13
*
「晋助、話があるんだけど。」
晋助「…あァ、入れ。」
私が来たのは晋助の部屋。
ゆっくり、そっと襖を開けると、窓際に腰を掛け、三味線を奏でている晋助がいた。
・
その横顔はとても色気があり、思わず息が止まってしまうほど、見惚れてしまう。
「晋助、あのね。私、鬼兵隊抜けることにした。」
晋助「……本気で言ってんのかァ?」
「うん、本気だよ。晋助も私がいない方がいいでしょ?先崎さんも私のこと嫌ってるし。」
晋助「まぁ、構わねぇよ。勝手に抜けろ。」
「…っ、うん。」
冷たい言い方。突き放された感覚。
嗚呼、本当に私は晋助に嫌われてしまったんだ……。
もう晋助と会うなんて今日で最後かも。
・
私は『ありがとう』だけ、小さく晋助に伝えると立ち上がり、部屋を出ようとした。
すると______。
晋助「我が儘言っていいかァ?」
「…え……、何…?」
急に晋助に腕を引っ張られ、呆気なく晋助に後ろから抱きつかれた。
晋助「行くなよ……。」
「ッ……!」
弱々しい晋助の声が耳に囁かれる。
でも、ごめんなさい。
「晋助、貴方に私は必要ないよ。貴方を愛してくれる人は私以外にいるよ。」
晋助「お前以外に愛されても意味ねェんだよっ…!」
「…どれだけ人を振り回せば気が済むの?」
私は晋助に優しく口づけをし、
「愛してる。私の分まで幸せになって?ありがとう、今まで。」
そう言うと噛みつくようにキスをされる。
・
深くて苦しいキスだけど、どこか優しい口づけ。
最初で最後の口づけ
・
そして私たちは別れた
私が鬼兵隊を抜け、目指す場所、そこは______。
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ran(プロフ) - 続きが気になります!!更新まってます!! (3月4日 22時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - よ!!待ってました(^○^)たまたま見たら更新されてたので嬉しいですー!続き楽しみにしてます! (2019年11月23日 1時) (レス) id: f24271a241 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 皆さん大変長らくお待たせしました!!本当に申し訳ないです!!これからはしっかり頑張ろうと思いますので、是非よろしくお願いします!!コメント、評価などお待ちしております! (2019年11月10日 20時) (レス) id: abdb489f1c (このIDを非表示/違反報告)
ミカサ - 更新まだかな (2018年11月20日 22時) (レス) id: 852236a56e (このIDを非表示/違反報告)
ミカサ - 更新まだかな (2018年11月20日 22時) (レス) id: 852236a56e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなみ | 作成日時:2018年9月8日 1時