検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:102,003 hit

第13話 ページ13

*


 「晋助、話があるんだけど。」





晋助「…あァ、入れ。」









 私が来たのは晋助の部屋。









 ゆっくり、そっと襖を開けると、窓際に腰を掛け、三味線を奏でている晋助がいた。
















 その横顔はとても色気があり、思わず息が止まってしまうほど、見惚れてしまう。









 「晋助、あのね。私、鬼兵隊抜けることにした。」





晋助「……本気で言ってんのかァ?」





 「うん、本気だよ。晋助も私がいない方がいいでしょ?先崎さんも私のこと嫌ってるし。」






晋助「まぁ、構わねぇよ。勝手に抜けろ。」





 「…っ、うん。」









 冷たい言い方。突き放された感覚。





 嗚呼、本当に私は晋助に嫌われてしまったんだ……。









 もう晋助と会うなんて今日で最後かも。



















 私は『ありがとう』だけ、小さく晋助に伝えると立ち上がり、部屋を出ようとした。









 すると______。




晋助「我が儘言っていいかァ?」






 「…え……、何…?」









 急に晋助に腕を引っ張られ、呆気なく晋助に後ろから抱きつかれた。









晋助「行くなよ……。」





 「ッ……!」









 弱々しい晋助の声が耳に囁かれる。







 でも、ごめんなさい。









 「晋助、貴方に私は必要ないよ。貴方を愛してくれる人は私以外にいるよ。」





晋助「お前以外に愛されても意味ねェんだよっ…!」






 「…どれだけ人を振り回せば気が済むの?」









 私は晋助に優しく口づけをし、





 「愛してる。私の分まで幸せになって?ありがとう、今まで。」









 そう言うと噛みつくようにキスをされる。















 深くて苦しいキスだけど、どこか優しい口づけ。









 最初で最後の口づけ



















 そして私たちは別れた









 私が鬼兵隊を抜け、目指す場所、そこは______。


*

第14話→←第12話


ラッキーアイテム

デニムタイトスカート


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (153 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
409人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 高杉晋助   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ran(プロフ) - 続きが気になります!!更新まってます!! (3月4日 22時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - よ!!待ってました(^○^)たまたま見たら更新されてたので嬉しいですー!続き楽しみにしてます! (2019年11月23日 1時) (レス) id: f24271a241 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 皆さん大変長らくお待たせしました!!本当に申し訳ないです!!これからはしっかり頑張ろうと思いますので、是非よろしくお願いします!!コメント、評価などお待ちしております! (2019年11月10日 20時) (レス) id: abdb489f1c (このIDを非表示/違反報告)
ミカサ - 更新まだかな (2018年11月20日 22時) (レス) id: 852236a56e (このIDを非表示/違反報告)
ミカサ - 更新まだかな (2018年11月20日 22時) (レス) id: 852236a56e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かなみ | 作成日時:2018年9月8日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。