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――幾度となく脳裏に蘇った姿。
黒ずくめの装備に、同じく黒い髪。顔はわからなかったが、いつも笑って俺に話し掛けていた。



そのスプリガンを見た瞬間、全身に稲妻のような直感が走った。
黒ずくめだからってだけじゃない。もう、言葉では到底説明出来ない感覚。言うなれば本能。
俺の全身が叫んだ。
記憶の黒衣の影は、絶対にあいつだ。
かつてSAOで出会った人が、今目の前にいる!



「おい、そこのスプリガン」


自分でもわからないくらいの速度で俺は行動を起こしていた。話し掛ければ、不思議そうな顔で振り返る。傍らのシルフの少女も、訝しげな顔をした。

…平静を装っているが、今俺の心臓は凄い勢いで早鐘を打っている。一瞬だけ世界樹に行った時と同じ、求めていたものがすぐ近くまで来た感覚。

――今度は、逃さない。



「あんたに用があるんだ。ちょっと来てくれよ」

「は、はあ!?ちょっといきなりすぎない!?何の用か言って貰わないと困るわよ!というか貴方誰!?」


シルフの少女は見た目と裏腹に気が強いらしい。
だけど今はそれどころじゃないんだ、目の前に…
…でも、こいつの言う事は正論だ。詳しい事はこいつには説明出来ないが、名乗るぐらいはした方がいいだろう。



「――… 俺は、コウリだ」

「ッ!!?」


俺が名乗れば、黒衣のスプリガンは息を呑んだ。目を見開き俺を見つめる姿は、確かにいつかの記憶の中に存在した姿だった。


キリト。そう、キリト。

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ワタリ鳥(プロフ) - ワタリ鳥です。パスワードを忘れてしまってリンクを繋げられないのですが、続きを書いています。長らくお待たせしました。part5をお調べください (2017年12月31日 12時) (レス) id: ca885edea0 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 続きをみたいです (2016年1月14日 15時) (レス) id: c71c84de2f (このIDを非表示/違反報告)
- もっと続きが見たいです 楽しみにしています (2015年9月12日 8時) (レス) id: 8a2d066a77 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして!結構前から見てました!今頃ですが続きが気になるので書いて下さいぃ!お願いいたしますっ! (2014年4月5日 0時) (レス) id: cd7abd2c64 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2014年3月1日 10時) (レス) id: da0a1c03c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワタリ鳥 | 作成日時:2013年3月8日 17時

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