ep6 ページ6
俺はつい最近まで児童養護施設にお世話になりっぱなしの身だった。
赤ん坊の頃に捨てられた訳では無いらしく、親が亡くなったためらしい。
親戚の顔さえ俺は知らないのだから、親戚は俺に見向きもしなかったんだと思う。
養護施設の人が、昔こんなことを言っていた。
[翔ちゃんにはねぇ、お兄さんが居るみたいなの]
………………衝撃的だった。
“じゃあ何で俺は兄に会ったことが無いんだ！”
中学生になって二年目の春、そう思った。
[お兄さんは親戚の元に拾われたみたいでね、本当に良かったよ]
あの時、背中に電流が走ったようだった。
兄だけを拾って、俺を見捨てたのかと思うと、今でも身体を蝕んでいく怒り。
その怒りの奥底に沈んでいるのは、図りきれない寂しさなねかもしれない。
親戚や親に対する憎しみなんかは、初めから無く、寂しさを飾っているだけで。
そんな自分が俺は心から嫌いだ。
目の前に転がって来た空き缶を、空に架かる七色のアーチに向かって高く蹴った。
その直後に遠くの方から、[イテッ]という声が聞こえた。
どうやら俺の蹴った空き缶が、誰かにヒットしてしまったらしかった。
“申し訳ない”
そう思いながら、前方にある建物に脚を進める。
＜児童養護施設・彩雲＞
先月ぶりに見た看板はいつも通りで古くさかった。
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依羽(プロフ) - 茱來さん» おｋ！メッセ読めた？ (2013年6月14日 23時) (
レス) id: c1d465e675 (このIDを非表示/違反報告)
茱來(プロフ) - 依羽さん» あらしっく友は10人以上かな？ 交換場所でもっとお話しましょ！ (2013年6月12日 22時) (レス) id: a3d9902085 (このIDを非表示/違反報告)
茱來(プロフ) - まりる∞さん» ありがとう！そう言って貰えると嬉しいな♪ これからも頑張っていきますｗ (2013年6月12日 21時) (レス) id: a3d9902085 (このIDを非表示/違反報告)
まりる∞(プロフ) - このお話、すんごく好きです！ マジで感動したよんっ あなたのお友達よりw (2013年6月12日 21時) (レス) id: fddd4046d6 (このIDを非表示/違反報告)
依羽(プロフ) - 茱來さん» 大丈夫だよー＾＾受験を超えたらそうでもないってことなのか?よし、頑張らねば!!!!あらしっく友、何人出来た??よーし、色々努力しますぜ(((( (2013年5月19日 22時) (レス) id: e6fc2181c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵 | 作成日時：2013年2月16日 9時
