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「良いわけないだろ、馬鹿か」
一部始終を聞いていた死柄木は
Aの病院行きを即却下した
「大事な時期だ、ホークス。お前も出入りは最低限にしろと言ってるだろ」
これより超常解放戦線は目的達成の為の最終段階に入ろうとしているのだ
故にホークスもとっくにAも、もうヒーロー側へ行くことを禁じられている
「Aちゃんに何かあったらどうするんですか弔くん！」
「不調はあるのか、A」
『特にないでーす』
ほら見ろ、本人が元気だと言ってるんだ。と
死柄木は異常に心配するホークスと荼毘をAから遠ざける
「やっぱアイツらから離すか、お前」
『トムラくんの隣はつまらなそうなもんで』
「言ってろ」
腹が立つが、死柄木の目的にはAが必要不可欠であった
当初から先生に"2人で"と言われていたし、何よりA程の力をヒーロー側に渡すわけにもいかない
「楽しみだなA」
俺とお前が立つ世界、ずっと夢見てきてたんだ
うっとりと眼光を帯びAを見つめる
拒絶されたこの世界を全て壊した後
そこに立っているのは俺とAだけでいい
「君達が"死柄木"だよ」
当たり前のように言われ続けていた
幼き頃姉が見ていたまるで女児向けのアニメのキャッチコピーのように、俺達は2人で1つなのだと
『ｯは…』
「A」
突然、ごぽりと音を立てて
Aの口からへどろが流れ落ちた
ホークスを除く面々はその正体を知っており、死柄木よりも先に荼毘がAの腕を取った
「俺も連れてけよｯ氏子さん」
数秒後荼毘の口からもヘドロが流れ落ちた
瞬く間に2人は飲み込まれて行った
「そーゆうことかよ。ドクター」
死柄木弔はドクターから力を得るにはAが必要不可欠なのだと言い放っていた
彼女の力を持って完成する
ドクターがAを連れたということは、完成は間近
崩壊へと秒針は早まってゆくのを表す
待ちきれない
自分自身を、この個性を否定したこの世界
助けられなかったものには一切目もくれないヒーロー達
理解されなくていい、敵だと言われ続けたって構わない
そんな事はもうどうだっていい
俺達がヒーロー社会にメスを入れた時
こっち側に立つAをみて彼奴らはどう思うだろうなあ
もっと、もっと、壊れてくれよA
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しおむすび(プロフ) - 待ってました！本当に大好きな作品でまた読めるのが嬉しいです！ (6月30日 2時) (
レス) @page32 id: 2152d546a1 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - ウワァァン続きは何処へえええ、、のタイプな作品すぎます、、この作品を生み出してくれてありがとう (2023年1月22日 1時) (レス) @page29 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
カキフライ - しっかりした終わりの証明を楽しみにしています…！ (2023年1月6日 20時) (レス) @page29 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高です！！！！思わずうるっと来てしまいました！更新してくれると嬉しいです！！ (2022年10月28日 22時) (レス) @page29 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
rusya.(プロフ) - すきィィィィィイイイイイイ (2022年10月20日 6時) (レス) @page29 id: f22ef2da16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年9月24日 1時
