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氏子を待ち望んでいたのは
爆豪、緑谷、轟、そしてホークス
この場所は死柄木とAくらいしか知らないはずだったのにも関わらず、何故彼等が此処に居るのか
氏子は酷く動揺していた
「ええい、一か八かじゃ！！！」
「させるかァ！！！」
爆豪の声に飛びかかるも、再び脳無が2体現れた
「っホークス、Aをっ！」
恐らくこの脳無はそこまで強くないと踏んだ緑谷がそう叫ぶ
肝心の氏子は轟の氷結に身体を拘束されていた
ホークスが急いでAが囚われている檻に近づくも、強化アクリルはそう容易くなかった
パワーに劣る自分の剛翼では歯が立たず、ただ血濡れるAに、アクリル越しに声をかける
「A！今、助けるからっ」
てっきり、荼毘の元に居るのかと思っていたAが
見る影もなく血に汚れて痛みに苦しんでいるようだった
「デクくんっお願い！」
マンパワーの彼なら、と脳無と戦闘中の彼を援護する
攻撃を止めない脳無の隙をついて、緑谷くんがAの檻を砕いた
「なっ、よせぇ！」
殼木の声で脳無達がAの方へ向かうも、ホークスのスピードに勝てるはずも無く
彼はAを抱き締め飛び去った
「Aっ、今医療班のとこに」
『ほー、くす』
へいき、と首を横に振る彼女を思わず力強く抱き締める
「ごめん、俺いつも守れん」
緑谷君達がまだ闘っている
Aを早く後衛へ引き渡して自分も加勢しなければ
『わ、たし…なんなんだろ』
もう、涙も出なくなってしまったようだ
頬についた血を拭うために、触れた彼女は冷たかった
その綺麗な灰色の瞳に、光は宿っていない
「Aは俺の、俺の右腕だよ」
自分が何者なのか、もう訳も分からない彼女に
ヒーローである自分の側近なのだと言い続けた
役名があれば、迷うことが無くなろうと思っていたから
『ん、そうだった、ね』
きっと、力の限り笑ってくれた
Aが目を覚ました時にはもう、君を苦しめていたものは全て無くなっているからさ
「ゆっくり休んでて、」
Aを抱き締めていると、涙が溢れそうだった
ゆっくりと瞑られた瞼にキスをして、後衛を目指す
『だ、び』
うん、もう。大丈夫だからねA
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しおむすび(プロフ) - 待ってました！本当に大好きな作品でまた読めるのが嬉しいです！ (6月30日 2時) (
レス) @page32 id: 2152d546a1 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - ウワァァン続きは何処へえええ、、のタイプな作品すぎます、、この作品を生み出してくれてありがとう (2023年1月22日 1時) (レス) @page29 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
カキフライ - しっかりした終わりの証明を楽しみにしています…！ (2023年1月6日 20時) (レス) @page29 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高です！！！！思わずうるっと来てしまいました！更新してくれると嬉しいです！！ (2022年10月28日 22時) (レス) @page29 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
rusya.(プロフ) - すきィィィィィイイイイイイ (2022年10月20日 6時) (レス) @page29 id: f22ef2da16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年9月24日 1時
