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Aは成長過程の環境のせいか
精神面でのブレが同世代に比べかなり大きい
個性はそこに大きく直結していて
感情の昂りは個性の暴走を誘発させるトリガーになりやすい
だから、どんな時も彼女のそばに居ることを心がけていた
敵連合潜入に関しても、自ら志願した
Aが、公安に選ばれるとわかった上でだ
「…ガｯハ…ｯ」
「Aっ！！」
ごめん、通称名を呼んでやれるほど余裕がなかった
実にまずい状況で
周辺の空圧が重くなりジワジワと、肌が冷や汗で湿る
レディナガンの苦しそうな呻き声が鳴り止まない
先に一度だけ、あの地獄のような神野で
Aは記憶を取り戻し、憎き相手に感情を昂らせ個性を暴発させた
そこに居合わせた、俺を見たその瞳が
綺麗に揺れたのを良いことに俺はAを連れ立った
俺の翼で、彼女を安全な処に連れて行ってやりたいだけなのに
今すぐ君のところに飛んでいきたいだけなのに
剛翼を必死に動かしたって、Aの元へ行くことは叶わなかった
それほどまでに個性が暴走していた
現に、彼女と公戦していたレディナガンがAの個性によってコンクリート壁に埋め込まれそうになっている
違う、ちがう
A、君は自分の手をもう汚さないで
君の思いも全部全部俺が背負ってあげたいだけなんだ
君を脅かすものを全部、追いやってしまおう
綺麗に笑うAは本当に愛しくて、可愛くて
全部全部俺に身を任せてさ、その身体も心も包み込んであげたいだけだったんだ
もう、俺の翼は君に届かないんだろうか
どうして、なんで
今だって、ほら
視界は自分の持つ色とは異なる蒼炎が辺りを包み込んだ
Aが押し殺そうとしていたナガンは蒼炎が包む
「なっ、死柄木？！」
緑谷くんの声だった
死柄木が、荼毘が。ワープの先から現れて
Aを掬うように抱き締めた
「A、おりこうさん」
死柄木の嬉しそうな声が、心臓を跳ね上げさせる
エンデヴァーさんも、緑谷くん達も驚いた表情を浮かべながらも死柄木達に襲いかかろうとしていた
「来んなヒーロー、じゃないとAを殺すよ？」
崩壊を意味する死柄木の指がAの頬に触れていた
A、A
こっちを向いて、お願いだから
俺じゃなくてもいい、焦凍くんでも誰でもいいから
こっちを向いて言ってよ
「助けて」って
.
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しおむすび(プロフ) - 待ってました！本当に大好きな作品でまた読めるのが嬉しいです！ (6月30日 2時) (
レス) @page32 id: 2152d546a1 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - ウワァァン続きは何処へえええ、、のタイプな作品すぎます、、この作品を生み出してくれてありがとう (2023年1月22日 1時) (レス) @page29 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
カキフライ - しっかりした終わりの証明を楽しみにしています…！ (2023年1月6日 20時) (レス) @page29 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高です！！！！思わずうるっと来てしまいました！更新してくれると嬉しいです！！ (2022年10月28日 22時) (レス) @page29 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
rusya.(プロフ) - すきィィィィィイイイイイイ (2022年10月20日 6時) (レス) @page29 id: f22ef2da16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年9月24日 1時
