〇 ページ14
「人質がいる！インターン組いくよっ」
此度の仕事は
エンデヴァー事務所、ホークス事務所のチームアップだけある
今までパトロール中に遭遇した事件とは段違いのものだ
今回の事件
密輸組織と武器製造組織の密会、並びに抗争のタレコミであった
どちらも反社会勢力であり、武器製造側には一般人の人質も人員として抑えられているらしく
緑谷を始めとしたインターン組は人質誘導を最優先に任命された
「まずは俺とアッシュで突っ込みます、エンデヴァーさんの後撃に合わせて人質救助を最優先で」
ホークスとイーグル(アッシュ)の特攻が全ての合図
という作戦で、彼らはタイミングを見計らっている
これがプロヒーローか、と緑谷は固唾を飲んだ
エンデヴァーやオールマイトといったプロヒーローたちの傍で様々な活動を見てきたが
彼ら2人は何処か異様な雰囲気を醸し出していたからだ
『ホークス、あれ』
「うん、厄介だね」
2人だけに聞こえる声でAがホークスに声をかける
Aが指したそれは、敵集団の中に知った顔を見つけたからだ
『私が抑える』
「うん、無理せんでね」
ゴーグル越しの灰色の瞳に引き込まれそうになりながらも
Aのマスクを一撫でした
『エンデヴァーさんに怒られろ』
「ひっどい」
さあいくよA、俺達は今ヒーローだよ
ホークスのその言葉が、Aの心に
深く、深く刺さり溶けていく
この人は何でこんなことばっかり言うんだろうと
剛翼から目を背けたくなった
私達は、私はヒーローなのか
誰かにその問いをされたら迷わず私はNoと云う
ヒーローになるつもりはない、それはずっと変わらない
私なんかより、"彼ら"は十分に相応しいから
ふと、視界の端でとらえたツートンヘアを思い出した
彼は、焦凍は
全てを受け入れ、許した
許せないことだって沢山あったはずなのに
この世界を憎むことなく、自分自身の個性を恨むことも無く
ただ純粋にヒーローになるという気持ちを燃やし続けている
その背景には、オールマイトがいた
"全部助けたみたいな顔してムカつくよな、アイツ"
なんでこんな時に弔くんが出てくるんだろ
オールマイトに言われた言葉なんて、もう忘れちゃったなぁ
息が苦しい
「A」
『うん』
ホークス、ホークス
ごめんなさい、私ーーー
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 465人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しおむすび(プロフ) - 待ってました！本当に大好きな作品でまた読めるのが嬉しいです！ (6月30日 2時) (
レス) @page32 id: 2152d546a1 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - ウワァァン続きは何処へえええ、、のタイプな作品すぎます、、この作品を生み出してくれてありがとう (2023年1月22日 1時) (レス) @page29 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
カキフライ - しっかりした終わりの証明を楽しみにしています…！ (2023年1月6日 20時) (レス) @page29 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高です！！！！思わずうるっと来てしまいました！更新してくれると嬉しいです！！ (2022年10月28日 22時) (レス) @page29 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
rusya.(プロフ) - すきィィィィィイイイイイイ (2022年10月20日 6時) (レス) @page29 id: f22ef2da16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオハ | 作成日時：2021年9月24日 1時
