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「Aを返してください」
「それは無理だね。YOUはあの子と
縁を切ってるじゃないか
それに、僕は彼女と契約してるからね」
「縁なんか切ってない。私の娘」
「いい金稼ぎの女だから戻ってきたんだろ？
YOUチョコレートより甘いよ」
「何言ってんの？」
「騒がれても迷惑だから
警察呼んじゃうからね」
さっきまでの勢いはどこへやら、
というか、ゆるゆるなジャニーさんに引っ張られて
宮花の母親を名乗る人も混乱してるし
ある意味、この人はすごい人だと
改めて思った。
呼んじゃうからね、なんて言いながらも
しっかり呼んでいて、その女の人は
またでかい声を発しながら警察に連れていかれて
騒がしかった廊下に、閑散とした静けさが戻る
「A、いるかい？
開けれるかい？」
ジャニーさんのその声に
動けない宮花に自分のパーカーを羽織らせてから
ドアの前においてあったものを退けていく
「櫻井もいたのか」
「…はい」
「よかった、また1人じゃなくて」
「また？」
「ごめんね、YOUに怖い思いさせて。」
そして俺の方を向いて
真っ直ぐな瞳で
ジャニーさんは続ける。
「この子は暗い狭い空間とか閉じ込められるのが
苦手な子なんだ。だからYOUがいてくれて
よかったよ。」
「大丈夫？A」
自然と、彼女の名前を呼んでいたし
『ありがとう…櫻井くん…』
自然と、彼女も俺の名前を呼んでいた。
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ユルノア - 更新待ってますっ、！！このお話大好きなので、楽しみです、 (2022年4月25日 13時) (
レス) @page32 id: c591294d01 (このIDを非表示/違反報告)
橋本 ゆる(プロフ) - こおあさん» ありがとうございます！時間ありましたら別の作品も顔出してみてくださいm(*_ _)m (2022年2月23日 17時) (レス) id: db9ac6aef7 (このIDを非表示/違反報告)
こおあ(プロフ) - すごく好きな雰囲気の作品で続きが楽しみです！！ (2022年2月23日 16時) (レス) @page3 id: ef19d181f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橋本 ゆる | 作成日時：2022年2月23日 16時
