10-37 保留ならぬ捕虜 ページ37
■ DongHae ■
俺はジュニにもメールを返せずにいた。
考えてやってと言われたから、とりあえずジニョンについて考えてるわけなんだけどさぁ。
ジニョンか…ジニョンなぁ…。
いや、可愛いとは思うよ?でも可愛いと好きの違いが分かった今、俺の基準はどこなんだって言うさ。
そりゃ、もちろん優しい子の方が良いし、一緒にいて楽しいからとか、その他諸々大事なものはある。
・・・けど、それってどこで判断すんの?
何か?あのたった数時間でジニョンを見極めろと、そう俺に言いたいわけ?
最早、可愛いってだけで突っ走れてた自分が逆に凄いと思うよ。
ジニョンは本気の恋を知ってんの?その相手が俺?
あのたった数時間で俺を見極めたの?マジで?そんなバカな。
は?何だよ。分かんない事ばっかじゃん。
あぁぁあぁあぁぁ……考えんの面倒くさいっ!
気分転換するために、とりあえずベッドから抜け出してリビングに出ると、ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんがいた。
「なんだ。ヒチョル兄さん帰って来てたんだ」
「あ?悪いかよ」
兄さんは片手にグラスを持って、もう片方の手では膝に落ち着いているヒボムを撫でている。
「誰もそんなこと言ってないし。おかえり。二人で酒飲んでたの?」
「うん。ドンヘも飲む?」
「昨日あんだけ飲んだのに?俺は良いよ。それよりちょっと聞いてよ」
二人の兄さんに、ジニョンの事を相談してみる事にした。
好きではないんだ。付き合う気も多分ないに等しいのに俺が返事を保留にしてるのは何故か。
「お前そりゃ、保留ならぬ捕虜だな」
「捕虜?」
「いつでも付き合える都合の良い女を身近に置いておきたいんだろ」
「いや、そう言うわけじゃないと…」
見極める術がないという事を話す。
「何で?会えば良いのに」
「だよな」
「だってさー、好きでもない人と遊ぶなって皆に言われたし」
皆って誰だと聞かれたから、ウニョクとキュヒョンだと答えるとヒチョル兄さんが鼻で笑った。
「ウニョクとキュヒョンが何ぼのもんだよ。なぁ、ヒボム」
ヒボムは耳をピクリと動かしただけだった。
「ドンヘは極端なんだよ。好きでもない子とその…」
「やっちまうからダメなんだろ。ただ会うとか、ただ遊ぶだけで文句を言われる意味が分かんねー」
「ただいま。あ、皆いたんだね」
そうだよなぁ…と思っていた時にちょうどイトゥク兄さんが帰って来た。
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モジョ(プロフ) - きゅあえるさん» >きゅあえるさん☆ コメントありがとうございます♪ 読み返していただけてるなんて嬉しいです!そして恥ずかしいです…。文庫化されるほどのものではないです〜(><) 最初の方は特に文章が下手過ぎるので内容は変えず、ちょこちょことお直ししようと思っています! (2012年12月23日 2時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
きゅあえる(プロフ) - こんにちは。楽しく読ませてもらってます。このお話大好きです。今ね、最初から読み返してます。1日1章ずつ^^ 細かい心理描写がリアルで読んでて引き込まれます。謎も気になる!文庫化してほしいな〜そしたら持ち歩いていつでも読めるのに♪ (2012年12月19日 22時) (レス) id: 3c4b0c098d (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - >チョア☆さん☆ 初めまして!コメントありがとうございます!チョア様!私めが神だなんて勿体ない御言葉過ぎます!(◎_◎;) でも内心嬉しすぎてはしゃいでおります!ありがとうございます! (2012年5月8日 22時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - >あいさん☆ 11の方にコメントしときます( ´ ▽ ` )ノ (2012年3月11日 21時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - >あいさん☆ オンニとしても1人の時間を楽しむことをオススメします♪ 結婚はまだまだ先でも大丈夫ですよ♪(´ε` ) 色々楽しんでくださいね♪ 妄想は一生止められないかも(笑) (2012年3月10日 21時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2012年2月26日 19時