10-27 お兄さんと僕 ページ27
■ EunHyuk ■
家に着いてﾀｸｼｰから降りるとすぐに、お兄さんにｺﾝﾋﾞﾆに行こうかと言われた。
Aが私が行くからと言ってお兄さんに軽く怒っていたから、僕が行って来ると言い、無理やりAとｽｱさんを先に家に戻らせた。
そうして二人になった訳なんだけど、本当は正直それどころじゃない。
Aが彼氏の事を思い出して笑ってた。否定はしていたけど、あの目に見えて分かる慌てっぷりは間違いない。
大きな溜め息をつくとお兄さんが笑った。
「君の頭の中は大変だね。気にし過ぎだ。彼氏なんていないはずだよ？」
「えっ？それ本当ですか？！」
優しく微笑んでくれるお兄さんの顔が、ｲﾄｩｸ兄さんのよりも天使に見える。
「ここじゃなんだし…歩きながら話そうか。それか、この近くに公園か何かある？」
「あります！」
家の近くの僕がたまに走るﾗﾝﾆﾝｸﾞｺｰｽのある大きな公園にお兄さんを案内する事になった。
「あの…Aに彼氏がいないって本当ですか？」
並んで歩きながら今最も知りたい事を尋ねると、あとで本人に聞けと言われた。
「その方が君も安心するだろ？」
「…確かにそうですね」
うん。本人の口から聞くのが一番安心出来るね。
公園に着いて、道沿いに設置されてあるﾍﾞﾝﾁの一つに座る事になったのに、座ろうとしたらお兄さんは側の自販機の前に移動した。
「何か飲む？」
「いえ！いいです！食事の支払いもお兄さんが払ってくれて、それだけでも有り難いのにこれ以上は…」
「ん〜、じゃぁ、お兄ちゃんが勝手に選んじゃうけど良いのかな？」
お兄さんが冗談で返してくれるから思わず笑ってしまった。
「ｺｰﾋｰ以外にした方がいいよ。あとでAの淹れる美味しいｺｰﾋｰが待ってるから」
「すみません。ではお言葉に甘えて、お茶でお願いします」
何だろう。確かに緊張はするんだけど、それをすぐに解してくれるって言うか…。
Aのお兄さんって凄く素敵な人だね。
一緒にﾍﾞﾝﾁに座って互いにお茶を一口飲んだ所でお兄さんが口を開く。
「わざわざ時間作って貰って悪いね」
「いえ。それでお話と言うのは・・」
「単刀直入に聞くね。昨日Aと何かあった？」
あ、昨日のこと聞きたかったんだ…。どこまで知ってるんだろう。
「あの、えっと…ですね」
どうしよう。全て話した方が良いんだろうけど…。
「君はAと違ってすぐ顔に出るね。嘘つけないだろ」
そう言われて思わず顔を隠したくなった。
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - きゅあえるさん» ＞きゅあえるさん☆ ｺﾒﾝﾄありがとうございます♪ 読み返していただけてるなんて嬉しいです！そして恥ずかしいです…。文庫化されるほどのものではないです〜(＞＜) 最初の方は特に文章が下手過ぎるので内容は変えず、ちょこちょことお直ししようと思っています！ (2012年12月23日 2時) (
レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
きゅあえる(プロフ) - こんにちは。楽しく読ませてもらってます。このお話大好きです。今ね、最初から読み返してます。１日１章ずつ^＾ 細かい心理描写がリアルで読んでて引き込まれます。謎も気になる！文庫化してほしいな〜そしたら持ち歩いていつでも読めるのに♪ (2012年12月19日 22時) (レス) id: 3c4b0c098d (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞チョア☆さん☆ 初めまして！コメントありがとうございます！チョア様！私めが神だなんて勿体ない御言葉過ぎます！(◎_◎;) でも内心嬉しすぎてはしゃいでおります！ありがとうございます！ (2012年5月8日 22時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞あいさん☆ 11の方にｺﾒﾝﾄしときます( ´ ▽ ` )ﾉ (2012年3月11日 21時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞あいさん☆ ｵﾝﾆとしても1人の時間を楽しむことをｵｽｽﾒします♪ 結婚はまだまだ先でも大丈夫ですよ♪(´ε｀ ) 色々楽しんでくださいね♪ 妄想は一生止められないかも(笑) (2012年3月10日 21時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年2月26日 19時
