10-13 ﾏﾝﾈと兄 ページ13
■ EunHyuk ■
［急がなくて良いよ］
そう聞こえて来て、走ってた足が反射的に止まった。
「え？どうして？」
やっぱり10分はﾀﾞﾒだったのか…な。
［それより気をつけて帰って来てね？］
Aの優しい声が耳元から全身を駆け巡って、最後に心臓に辿り着いた。
「…うんｯ」
電話を切った後、結局僕は走ってしまった。
早くAに会いたくて、会える時間が少しでも長くなるように。
ﾀｸｼｰを拾って乗り込み、運転手に行き先を告げると急ぎですかと聞かれて、思わず運転手とﾐﾗｰ越しに目が合った。
きっと僕の息が切れているからだろう。
「はい…あ、いえ。とにかく安全運転でお願いします」
ﾐﾗｰ越しに会釈すると運転手も頷く。
Aが気をつけてって言ってくれたんだから、運転手さん、安全な運転をして下さいね。だけど遅過ぎる運転はやめて下さいね。
上がっている息よりも何倍も気持ちの方が上がってる。
電話に出てくれただけでも嬉しいのに、あんな事を言ってくれるとは思ってなかった。
あー、何で声を聞いただけでこんなに嬉しくなるんだろ。
Aの声を届けてくれるこいつに感謝しなきゃ。
携帯を両手で持って胸に当て、心の中で本当にありがとねと感謝の言葉を述べた。
ん？何か今の僕Aみたいなことしてない？
そう思うとさらに嬉しくなって口元が思わず緩んだ。
窓の外に顔を向けて空を見た。
Aに会えた今でもやっぱり落ち着く。
でも空よりももっと濃い繋がりが出来た事が嬉しい。
■ SungMin ■
ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ選びを一時中断してｷｭﾋｮﾝとｶﾌｪに入ったのは良いけど、ｷｭﾋｮﾝは僕の目の前で伏目がちにｺｰﾋｰを啜っている。
何か相談があるらしいんだけど、なかなか言って来ないんだよねー。
仕方が無いから僕から声を掛けてみる事にした。
「…それが…Aからの返信ﾒｰﾙの事で…」
そう言って僕に携帯を見せて来たんだけど……えっと、至って普通の内容なんですけど。
「これが何？」
携帯を返すとｷｭﾋｮﾝは、説明しなきゃならないのかと苦い顔になった。
問題はこのP.S部分で…と言われただけでﾋﾟﾝと来た。
「あれの事？」
自分の鎖骨を指差すとｷｭﾋｮﾝが頷く。
「もうはっきり話して謝った方が良いですかね？でも言ったらどうなるかと思うと…」
ｷｭﾋｮﾝが思いきり顔に出して落ち込むなんて。ﾏﾝﾈっぽくて可愛いけど。
それじゃ僕は、厳しくも優しい兄っぷりを見せようかな。
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - きゅあえるさん» ＞きゅあえるさん☆ ｺﾒﾝﾄありがとうございます♪ 読み返していただけてるなんて嬉しいです！そして恥ずかしいです…。文庫化されるほどのものではないです〜(＞＜) 最初の方は特に文章が下手過ぎるので内容は変えず、ちょこちょことお直ししようと思っています！ (2012年12月23日 2時) (
レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
きゅあえる(プロフ) - こんにちは。楽しく読ませてもらってます。このお話大好きです。今ね、最初から読み返してます。１日１章ずつ^＾ 細かい心理描写がリアルで読んでて引き込まれます。謎も気になる！文庫化してほしいな〜そしたら持ち歩いていつでも読めるのに♪ (2012年12月19日 22時) (レス) id: 3c4b0c098d (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞チョア☆さん☆ 初めまして！コメントありがとうございます！チョア様！私めが神だなんて勿体ない御言葉過ぎます！(◎_◎;) でも内心嬉しすぎてはしゃいでおります！ありがとうございます！ (2012年5月8日 22時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞あいさん☆ 11の方にｺﾒﾝﾄしときます( ´ ▽ ` )ﾉ (2012年3月11日 21時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞あいさん☆ ｵﾝﾆとしても1人の時間を楽しむことをｵｽｽﾒします♪ 結婚はまだまだ先でも大丈夫ですよ♪(´ε｀ ) 色々楽しんでくださいね♪ 妄想は一生止められないかも(笑) (2012年3月10日 21時) (レス) id: 975c5744e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年2月26日 19時
