愛傷−それは愛した証− Part.2

§Sixty-night ページ19

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「じゃぁ、仕事残ってるからまたね。」

あ「うん、頑張って。」

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仕事のお昼休みの時間が終わりに近づき、

友だちは職場へと戻っていった。

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ｹｰﾀｲに少し触れない間に

色々な人から来るﾒｰﾙ。

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件名：
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お出かけ楽しんできてね。

多分、家には8時頃には
帰れるから。

でも、眠くなったら
先に寝ちゃっていいからね。

じゃぁ、これから2本目の
収録頑張ってきます☆

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あ「大貴。」

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そういえば、これ大貴からの初メールだ。

普通のメールだったけど、私は鍵のマークを付けた。

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あ「そうだ、この近くにｽｰﾊﾟｰあったから……」

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大貴のために作る夜ご飯を思い浮かべながら

目的地へと足を動かした瞬間……

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右腕がぐいっと掴まれた。

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振り向かなくても分かった。

この力強さ……

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あ「翼…………」

翼「A……」

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悲しい瞳に映る私の姿。

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あ「翼……離し……ッ!」

翼「好きだよ、A……」

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掴まれた腕が勢いよく引っ張られ、

私は翼の腕によってきつく抱きしめられた。

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翼「俺、Aなしじゃ生きていけない……」

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