愛傷−それは愛した証− Daiki.A

§Three ページ3

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同窓会当日、思ったより仕事が押して

始まって1時間ほど遅れて俺は会場についた。

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「大貴ー、おせぇぞ。」

大「悪い、仕事押してさ。」

「見てるぜ、ドラマ。アイドルスマイル見せてよー。」

大「来て早々無茶ブリやめろー。」

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すぐにつるんでいた仲間が駆け寄ってきて、

俺を取り囲む。

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割と人数は集まっていて、予想外だった。

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大「俺が最後だった?」

「それが違うんだよな。Aがまだ来てなくて……」

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Aという名前を聞いて俺の鼓動は強く打った。

Aというのは俺が高校時代好きだった人だから……

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と言っても、何もせずに終わったんだけど。

正直、高校時代の恋愛なんて知れたもんだし……

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好きと言っても、少し気になるなぁ……

そんな程度で。

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芸能活動で忙しかった俺には

本気で恋愛まで手を出す余裕なんて無かったし。

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「アイツ出席で出してたけど無理だろ。」

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俺の仲間は急に顔を曇らせた。

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大「A……どうかしたのか?」

「いやっ……そのなぁ……」

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「何か彼氏が束縛ひどいらしくてさ……」

大「束縛?」

「そうそう、まぁ噂なんだけど……」

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「A、来たよー。」

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遠くでクラスの女子がそう言った。

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高校の時より可愛くなっているｷﾐがそこにいた。

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大「彼氏いるんだ……」

「何、大貴……A狙ってたの?」

大「別に、ただ可愛いと思ってただけ。」

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この時は昔は本当にそんな感情しかなかった。

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