愛傷−それは愛した証− Daiki.A

§Fifty ページ50

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正体がﾊﾞﾚると色々大変なので、

深く帽子をかぶり、ｻﾝｸﾞﾗｽをかけて車を降りた。

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あ「芸能人ぶってる。」

大「ぶってるじゃなくて、そうだから。

まず……服から選ぶ?」

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ﾒﾝﾊﾞｰの影響を受けたのか、俺をいじってくるA。

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改めてﾒﾝﾊﾞｰを家にあげるべきじゃなかった、

何て思いながらAの手を握り、女子に人気そうなｼｮｯﾌﾟに行く。

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あ「かわいい、この服。」

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店先に並んでいる水色のﾜﾝﾋﾟｰｽに、

紺色のｼﾞｬｹｯﾄが自分の好みにあったらしい。

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大「着てみたら?」

あ「いいよ、それにこの服……」

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Aの視線は下がり、

その服の値段のﾀｸﾞに……

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大「俺が買ってやるからいいって。」

あ「ﾀﾞﾒだよ、ただでさえお世話に……」

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大「はい、それ以上言わない。

店員さーん、試着お願いしたいんですけど。」

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近くの店員さんを呼んで、Aは試着室に。

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大「んー……これも似合いそうだな。」

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Aが着た姿をｲﾒｰｼﾞして、

服を手に取る。

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「お客様、さっきのお洋服のご試着

お済みになりましたがいかがでしょうか?」

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あ「どうかな?」

大「似合ってるよ。せっかくの機会だし色々着てみなよ。」

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