§Five ページ5
*
*
*
・
・
・
・
あ「何かありがとう。」
大「いいよ、別に。家……どこ?」
あ「あー……っと〇×マンション。」
大「何だ、俺の家の近くのマンションだよ。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
大貴はそう言って私に微笑んだ。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
相変わらず優しい大貴。
私なんかのことを覚えてくれてたなんて嬉しかった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
クラスは一緒だとはいえ、そこまで深い仲ではなかったし
あいさつ交わして少し話すくらいで……
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ブーブーブー………
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
大「ケータイ、鳴ってない?」
あ「あ、うん。ちょっとごめんね。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ケータイの表示をみると「月島翼」(ツキシマツバサ)との表示。
彼氏からだった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
大「出ないの?」
あ「あ、出る………もしもし……」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「A、今どこ?」
あ「えっ……と、会社。今残業終わって……」
「そっか、気を付けて家に帰るんだぞ。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
優しい彼の声だった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
私が電話を切って、鞄に戻していると
感じる視線。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
大「ここ、会社じゃなくてタクシーの中なんだけど。」
あ「いや……その色々あるの。」
大「彼氏、嘘つかれて傷ついてるぞ。」
あ「大人の事情なの。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
マンションにつき、お金を少しは出そうとしたら
「俺もこの近くだからいい」なんて言って私に払わせなかった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
大「じゃぁ、また会う日まで。」
あ「うん、おやすみ。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
私はマンションのロビーへと入っていく。
ふと振り返ると、もと来た道に走っていくタクシー。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
あ「反対方向じゃん。何が近くなのよ……」
・
*
*
*
207人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おんぷ(プロフ) - 萌さん» 最高だなんてありがとうございます!あ、分かってくれる人いてよかったです。二人の時のラジオ、面白かったですよね。これからもがんばります! (2013年3月3日 13時) (レス) id: 6065dc2266 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 美遊(おんぷ♪)さん» 私も全部保護してる(笑)こないだ私の誕生日だったんだけど、好きな人に直接おめでとうって言ってもらえた////めっちゃ嬉しかったよ(/ \*) (2012年10月11日 0時) (携帯から) (レス) id: 31d1c94f48 (このIDを非表示/違反報告)
miku♪(プロフ) - 美遊(おんぷ♪)さん» そっかぁ((●≧艸≦) (2012年10月10日 21時) (レス) id: 7601a9d02e (このIDを非表示/違反報告)
美遊(おんぷ♪)(プロフ) - はるあさん» マジで、そうしてもらえると嬉しいな♪更新ますます頑張れるなぁー☆ (2012年10月10日 0時) (レス) id: 6065dc2266 (このIDを非表示/違反報告)
美遊(おんぷ♪)(プロフ) - みかんさん» わかるなぁ、それ。ウチも好きな人からのメール、全部保護してるからさ^^ムフフしてもらえてよかったw (2012年10月10日 0時) (レス) id: 6065dc2266 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年9月17日 1時