愛傷−それは愛した証− Daiki.A

§Twenty-eight ページ28

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薮「大ちゃん、今日も飲んでんの?」

大「あ、薮君……」

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仕事終わりに、よくいくバーで飲んでいると

なぜかそこに薮君も来た。

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Aが出て行ってからというもの、

たかが一日しか一緒に過ごしていないとはいえ、

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俺は寂しくて、というより、

守れないことが悔しくて……

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薮「お酒はほどほどにだよ。」

大「わかってる――――…けど……」

薮「お酒飲んでもAちゃんのこと忘れられないでしょ?」

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薮君は俺の手からグラスを取ると、

自分がそれを飲み、俺には水が入ったグラスを握らせる。

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薮「きっとAちゃんは優しすぎるんだよ。」

大「ん?」

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薮「優しい子はどんな子でも見捨てられないんだよ。」

大「けど……あんな男……」

薮「Aちゃんも苦しんでるんだよ。」

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大「薮君は大人だね……」

薮「一応、最年長だからね。すいません、大ちゃんと同じの俺にも。」

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大「んじゃ、俺もー。」

薮「大ちゃんはお水。」

大「なんでよー。」

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薮「Aちゃんに何かあったら、

大ちゃんしか守る人いないんだから……

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お酒飲んで、べろべろじゃまずいんじゃないの?」

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